脳性麻痺 :トップ    
監修: 落合直之 キッコーマン総合病院外科系センター
福岡真二 福岡県立粕屋新光園

概要

疾患のポイント:
  1. 脳性麻痺は、出生前、出生時、出生後早期に生じた非進行性の脳病変による運動麻痺を指すカテゴリーである。
  1. 主たる原因は、無酸素・低酸素脳症、新生児仮死、核黄疸、低出生体重児、未熟児、低血糖、頭蓋内出血、脳脊髄膜炎である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 確定診断は小児神経科医による。
  1. 脳のCTやMRIで、運動麻痺の原因となる非進行性の脳病変が見つかれば、診断が確定する。
  1. 脊髄小脳失調症、遺伝性痙性対麻痺、大脳白質変性症などの進行性変性疾患や、脳・脊髄腫瘍、環軸椎脱臼などの治療可能な進行性病変を除外することが重要である。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 重症度診断には、gross motor function classification systemが有用である。
 
  1. 乳幼児期は原則的には保存的治療を行って経過をみる。
  1. 股関節亜脱臼が進行する場合は股関節orthopaedic selective spasticity-control surgery (OSSCS)を行う。 エビデンス   解説 
  1. 股関節の内転変形や屈曲変形があり、運動発達が止まってしまった場合、3~4歳以降で股関節OSSCSの適応がある。
  1. 側…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

脳性麻痺の確定診断
  1. 脳・脊髄腫瘍、環軸椎脱臼などの治療可能な進行性病変を除外することが重要である。
  1. 確定診断は小児神経科医による。
  1. 脳性麻痺の診断を受けていても、麻痺の進行が疑われる場合は、再び小児神経科医を紹介する。
○ 確定診断は1)に依頼する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

脳性麻痺の診断と年齢別の治療方針
尖足
把握反射、対称性緊張性頚反射
下肢交差、反弓緊張
非対称性緊張性頚反射
orthopaedic selective spasticity-control surgery(OSSCS)の原理
脳性麻痺(痙性両麻痺)、gross motor function classification systemレベルⅡ
脳性麻痺(痙性両麻痺)、gross motor function classification systemレベルⅢ
脳性麻痺(アテトーシス型四肢麻痺)、gross motor function classification systemレベルⅢ
脳性麻痺(痙性四肢麻痺)、gross motor function classification systemレベルⅤ
著者校正/監修レビュー済
2017/01/26


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