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脊柱側弯症

著者: 伊東学 北海道大学 脊椎・脊髄先端医学講座

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正/監修レビュー済:2016/11/30

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. 脊柱側弯症とは、椎骨が、回旋変形を伴う脊柱の側方へ弯曲した状態であり、椎間板の変形も伴い、構築学的な異常がみられる状態である。
  1. 発症の年齢から、乳児期(3歳未満)、幼児期(3歳から10歳未満)、思春期(10歳から20歳未満)と分類される。特発性側弯症の約8割が思春期側弯症である。
 
診断: >詳細情報 
  1. 前屈テストや背部からの視診で側弯変形の有無は診断できる。カーブパターンや大きさは立位X線全脊柱の正面(P-AまたはA-P)画像で側弯角をCobb法で測定する。また、全脊柱の側面画像で胸椎後弯、腰椎前弯の程度を測定する。真の側弯変形は、椎骨の回旋変形を伴う立位全脊柱正面X線画像でCobb角が20°を超えるものである。
  1. 皮膚の湿疹などの皮膚上の異常を確認する。腹壁反射を必ず確認し、神経所見の異常を把握する。
  1. Cobb角30°未満の側弯変形であれば、成長期であれば3~4カ月おきの経過観察を、成長終了に近い状態では半年に1回の経過観察を指導し、その際にはX線撮影を行う。
  1. 前屈テストの肋骨隆起(リブハンプ):<図表>
  1. 尾側からみた腰部隆起(腰部ハンプ)と肋骨隆起(リブハンプ):<図表>
  1. 側弯角(Cobb角)の測定方法:<図表>
  1. 胸椎後弯変形の測定法:<図表>
 
治療:アルゴリズム >詳細情報 
  1. 30°未満の胸椎カーブ、25°未満の胸腰椎・腰椎カーブは経過観察でよい。
  1. 成長期にある場合は、3カ月に1回程度、成長が終了した状態あるいは終了に近い場合は、半年に1回は立位全脊柱X線画像を撮影し、カーブの進行をチ…
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断のための検査、保存治療例
  1. すべての患者で、単純X線(立位全脊柱正面、側面)を撮影する。先天性側弯症を疑う場合には、スポットのX線撮影2方向を撮影する。先天性を疑う場合にはCT撮影を、神経原性を疑う場合にはMRIで脊髄の異常を精査する。
  1. 30°に満たないカーブで身長が伸びている成長期の症例では、3~4カ月に1回は受診させる。
  1. ブレース治療は、成長期の患者で胸椎カーブは30°以上、胸腰椎・腰椎カーブは25°以上のカーブが適応となる。
  1. ブレースの装着:
  1. 成長期の胸椎カーブ30°以上の場合:アンダーアームブレース
  1. 成長期の腰椎カーブ25°以上の場合:ボストンブレース
  1. 装着後、1カ月、3カ月、6カ月で装着状況を確認し、ブレース装着時の全脊柱XP2方向を撮影する。
○ 診断には1)を、保存療法を行うにあたっては2)を行う。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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