今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 髙村和幸 福岡市立こども病院

監修: 酒井昭典 産業医科大学 整形外科学教室

著者校正/監修レビュー済:2023/05/24
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 保存療法について下記の内容を追記した。
  1. 小学校就学前に3㎝程度の脚長差が発生する可能性が高い患児は創外固定器による脚延長を行い、延長側を1㎝程度余分に行い就学前に治療を終了する。その後脚長差が再発した場合は第2次成長期に8 plateによる成長抑制術を行うように計画することが最も負担が少ない治療法である。
  1. 先天異常等で幼児期から脚長差の強い患児は3歳を過ぎたぐらいから脚長不当にたいする治療を検討するが、幼児期の大腿延長は、膝蓋骨の大腿膝蓋関節が未成熟で膝蓋骨脱臼を惹起することがあり、注意を要する。
  1. 改訂した内容を元に、「概要・推奨」の整理を行った。

概要・推奨   

  1. 脚長不等症はどちらかの下肢の形成不全もしくは過成長により発生し跛行の原因となる。骨盤の傾斜も出現するため、股関節や腰椎の障害の原因ともなる。
  1. 形成不全の原因としては、先天異常による下肢の形成不全や骨折などの外傷、化膿性関節炎などの炎症、多発性内軟骨腫症などによる成長障害などが挙げられる。
  1. 多くは保護者が気づき受診する。
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 脚長不等症はどちらかの下肢の形成不全もしくは過成長により発生し跛行の原因となる。骨盤の傾斜も出現するため、股関節や腰椎の障害の原因ともなる。
  1. 形成不全の原因としては、先天異常による下肢の形成不全や骨折などの外傷、化膿性関節炎などの炎症、多発性内軟骨腫症などによる成長障害などが挙げられる。
  1. 過成長を来す疾患としては、血管腫を伴うKlippel-Trenaunay症候群、神経線維腫症、外傷後、関節炎後などの過成長、原因のわからない特発性片側肥大などが挙げられる。
  1. 成長に伴い脚長不等が増大する場合が多く、長期の経過観察が必要となる。
問診・診察のポイント  
 
  1. 乳児期に脚長差に気づかれる場合もあるが、多くは下肢の長さの違いではなく先天性股関節脱臼によるみかけ上の脚長差の場合が多いため、先天性股関節脱臼の鑑別が必要である。股関節単純X線、立位全下肢単純X線で鑑別が出来る。

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文献 

Evan D Sheha, Michael E Steinhaus, Han Jo Kim, Matthew E Cunningham, Austin T Fragomen, S Robert Rozbruch
Leg-Length Discrepancy, Functional Scoliosis, and Low Back Pain.
JBJS Rev. 2018 Aug;6(8):e6. doi: 10.2106/JBJS.RVW.17.00148.
Abstract/Text
PMID 30130357
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
髙村和幸 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:酒井昭典 : 講演料(旭化成ファーマ(株),日本臓器製薬(株),帝人ヘルスケア(株))[2024年]

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