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概要・推奨
疾患のポイント:- 脊髄損傷とは「何らかの外力が脊髄に加わり、脊髄が損傷された状態である。原因の多くは、脊椎の骨折、脱臼などに合併する鈍力による損傷であり、そのほかに射創、刺創による直接損傷のものもある。
- 骨傷の明白でないものもあり、頚椎の過進展損傷でよくみられる。病態は「脊髄実質の出血、浮腫を基盤にした挫傷と圧迫病変で、損傷髄節以下に麻痺が出現する。損傷高位により、四肢麻痺を呈する頚髄損傷と、対麻痺を呈する胸髄、腰髄、仙髄、円錐損傷と、髄外の損傷である馬尾損傷に分けられる。」と定義される(日本脊椎脊髄病学会編:脊椎脊髄病用語事典改訂第4版)。
応急処置: >詳細情報 - 本人が「手や足が動かせない・しびれる」と訴え、かつ受傷機転(受傷時間・受傷形態)から脊髄にダメージが生じたと推察されるときに脊髄損傷を疑う。
- 脊髄損傷は、緊急対応が必要な疾患なので、疑った場合は速やかにカラー、バックボードなどを用いて損傷部位を固定し、脊髄二次損傷防止に努める。特に、頚椎では、麻痺悪化防止のため中間位が望ましい。脊髄二次損傷を防止するため不用意な体位交換は行わない。
- 頚椎カラー:<図表>
- バックボード(スクープ):<図表>
- Logrolling法による体位変換:<図表>
- バイタルサインの評価を行い、致命的合併症がある場合はその治療を優先する。また、麻痺が進行し心停止・呼吸停止・循環動態の急変を来すことがあるため、酸素投与・気管内挿管・気管切開などに対応できる準備し、心拍・血圧のモニターを続ける(脊髄ショック時)。
- 受傷後8時間以内のメチルプレドニゾロン大量療法は有効との報告がある一方で、合併症の多さから慎重論が増えてきている(ソル・メドロール注 30mg/kgを15分間で点滴静注、45分間の休薬後5.4mg/kg/時で23時間点滴静注)。
診断: >詳細情報 - 診断はアルゴリズムに沿って行う。
- 意識障害がない場合、神経学的評価を行って損傷高位を診断する。
- 画像評価:単純X線、状況によりCT撮影を先行させる。MRI撮影時はバイタルの変化に注意する。
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■診断
- 全例でまずバイタルサイン評価を、次いで神経学的検査を行う。
- 多発外傷例も多いため、重篤な合併損傷を見逃さない。
- 損傷高位によっては、バイタルサインの急変を常に考慮し観察を続ける。
○ 一般全身検査として1)~6)、8)、11)は必須。頚髄、胸髄の障害では7)も行う。損傷部の局所検査として8)、9)、10)をすべて行うのが原則である。
疾患のポイント:
- 脊髄損傷とは「何らかの外力が脊髄に加わり、脊髄が損傷された状態である。原因の多くは、脊椎の骨折、脱臼などに合併する鈍力による損傷であり、そのほかに射創、刺創による直接損傷のものもある。
- 骨傷の明白でないものもあり、頚椎の過進展損傷でよくみられる。病態は「脊髄実質の出血、浮腫を基盤にした挫傷と圧迫病変で、損傷髄節以下に麻痺が出現する。損傷高位により、四肢麻痺を呈する頚髄損傷と、対麻痺を呈する胸髄、腰髄、仙髄、円錐損傷と、髄外の損傷である馬尾損傷に分けられる。」と定義される(日本脊椎脊髄病学会編:脊椎脊髄病用語事典改訂第4版)。
応急処置: >詳細情報
- 本人が「手や足が動かせない・しびれる」と訴え、かつ受傷機転(受傷時間・受傷形態)から脊髄にダメージが生じたと推察されるときに脊髄損傷を疑う。
- 脊髄損傷は、緊急対応が必要な疾患なので、疑った場合は速やかにカラー、バックボードなどを用いて損傷部位を固定し、脊髄二次損傷防止に努める。特に、頚椎では、麻痺悪化防止のため中間位が望ましい。脊髄二次損傷を防止するため不用意な体位交換は行わない。
- 頚椎カラー:<図表>
- バックボード(スクープ):<図表>
- Logrolling法による体位変換:<図表>
- バイタルサインの評価を行い、致命的合併症がある場合はその治療を優先する。また、麻痺が進行し心停止・呼吸停止・循環動態の急変を来すことがあるため、酸素投与・気管内挿管・気管切開などに対応できる準備し、心拍・血圧のモニターを続ける(脊髄ショック時)。
- 受傷後8時間以内のメチルプレドニゾロン大量療法は有効との報告がある一方で、合併症の多さから慎重論が増えてきている(ソル・メドロール注 30mg/kgを15分間で点滴静注、45分間の休薬後5.4mg/kg/時で23時間点滴静注)。
診断: >詳細情報
- 診断はアルゴリズムに沿って行う。
- 意識障害がない場合、神経学的評価を行って損傷高位を診断する。
- 画像評価:単純X線、状況によりCT撮影を先行させる。MRI撮影時はバイタルの変化に注意する。
■診断
■
診断
- 全例でまずバイタルサイン評価を、次いで神経学的検査を行う。
- 多発外傷例も多いため、重篤な合併損傷を見逃さない。
- 損傷高位によっては、バイタルサインの急変を常に考慮し観察を続ける。
○ 一般全身検査として1)~6)、8)、11)は必須。頚髄、胸髄の障害では7)も行う。損傷部の局所検査として8)、9)、10)をすべて行うのが原則である。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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