食中毒患者の届出の義務 :トップ    
監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院
森田浩史 福井大学医学部附属病院 救急部

概要

ポイント:
  1. 食中毒とは、病原性を有する病原体やその毒素、または中毒の原因となる化学物質に汚染された食物を摂取することによって生じる健康障害のことである。
  1. 病因物質の分類としては、細菌性(毒素型、感染型)、ウイルス性、化学物質性、自然毒性(植物性自然毒、動物性自然毒)、その他(寄生虫など)に分類される。
  1. 食中毒患者の届出に関しては、食品衛生法第58条第1項に法的根拠がある。 >詳細情報 
 
法的根拠: >詳細情報 
  1. 食品、添加物、器具若しくは容器包装に起因して中毒した患者若しくはその疑いのある者(以下「食中毒患者等」という。)を診断し、又はその死体を検案した医師は、直ちに最寄りの保健所長にその旨を届け出なければならない。(食品衛生法第58条第1項)
  1. 食中毒は、確定診断に至らなくても、「疑い」の場合も、ただちに(24時間以内)最寄りの保健所へ届け出る必要がある。
  1. 食中毒患者等届出票:<図表>
 
食中毒の発生状況: >詳細情報 
  1. 平成以降、年間患者数2万~3万人台を推移している。
  1. 6月頃からの夏期を中心に細菌性食中毒が多く発生し、12月頃からの冬期を中心にノロウイルスによる食中毒が多く発生している(平成26年)。
  1. 原因食品が判明した事件数では、魚介類に起因するものが最も多く、患者数は複合調理食品に起因するものが多い(平成26年)。
  1. 病因物質が判明した事件数では、カンピロバクターを原因とするものが最も多い(平成26年)。
  1. 病因物質別の患者数では、ノロウイルスを原因とするものが最も多い(平成26年)。
  1. 原因施設別では、飲食店が件数、患者数ともに最も多い(平成26年)。
 
食中毒と通常の感染性下痢症の鑑別: >詳細情報 

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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食中毒届出の流れ
著者校正/監修レビュー済
2016/07/21