今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 丸木孟知

監修: 倉井華子 静岡がんセンター感染症内科

著者校正/監修レビュー済:2024/07/10
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、以下について加筆した。
  1. 熱帯熱マラリアでは最大38%、デング熱では37%の症例で下痢を生じるとする報告がある(Reisinger EC, et al. Nat Clin Pract Gastroenterol Hepatol. 2005 May;2(5):216-22.)。そのため渡航者の発熱、下痢症状の際には、安易に渡航者下痢症と診断せず、これらの疾患を鑑別に上げて精査を行うことが重要である。
  1. 入院中患者の急性下痢症の多くはクロストリジオイデス・ディフィシル腸炎や抗菌薬などの薬剤性、経管栄養、虚血性腸炎によるものが多く、市中で問題となる一般細菌が関与することは稀である。そのため入院後72時間以上経過し発症した下痢患者の便培養は推奨されない(Polage CR, et al. Clin Infect Dis. 2012 Oct;55(7):982-9.)。
  1. そのほか、鑑別疾患に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などを追記した。

概要・推奨   

  1. 下痢による脱水の有無を評価するために、病歴に加えて体位による血圧変化、腋窩の乾燥などを確認する。必要に応じて検査を追加する。小児では毛細血管再充満時間(capillary refilling time)が有用とされており推奨される。
  1. 急性下痢症の原因診断において、便中白血球検査・便潜血検査が陽性であれば炎症性(感染性)下痢の可能性が高くなるが、検査特性は報告によりばらつきがあり、臨床状況と併せて判断するべきである(推奨度3)
  1. 止痢薬の使用について、ロペラミドの投与は発熱や血便のない患者においては症状の持続期間を短縮させる可能性があり、考慮してもよい(推奨度3)
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
症状のポイント:
  1. 急性下痢性は、世界で10億人が年に1回以上罹患しているとされ、頻度の高い疾患である。医療アクセスに不利な開発途上国では、乳幼児の死亡原因として重要視されている。
  1. 下痢は24時間以内に少なくとも3回、軟便または水様便があることと定義される。
  1. 急性下痢は、発症から2週間以内のものを指す。
  1. 急性下痢症の多くは感染症が原因であり自然軽快することが多いが、原因は患者背景により大きく異なるため、背景の把握が重要である(例:海外渡航者、HIV感染症を含む免疫不全患者など)。
  1. 水様便、悪心・嘔吐の症状がある際には小腸炎でウイルスによる感染性腸炎が多い。一方で発熱、血便、腹痛がある際には大腸炎の可能性が高く細菌による感染性腸炎が多い。
  1. 医療従事者は、施設内でのアウトブレイクを含めた他者への感染予防にも留意する必要がある。
 
感染性腸炎に関する法律に関する規制:
  1. 感染症法では、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフスは、3類感染症に分類され、診断した医師は、ただちに最寄りの保健所に届け出、また必要に応じて患者及び無症状病原体保有者について就業制限等の措置をする必要がある。
  1. 学校保健安全法では、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフスは、第三種感染症に指定されており、「病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで」を出席停止の期間の基準としている。
  1. アメーバ赤痢、ジアルジア、クリプトスポリジウムは5類感染症に分類され、診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出る必要がある。
  1. ロタウイルスによる感染性胃腸炎は、5類感染症定点把握疾患に定められており、全国約500カ所の基幹定点から毎週報告がなされている。
  1. 食品衛生法では、食品、添加物、器具若しくは容器包装に起因して中毒した患者若しくはその疑いのある者(以下「食中毒患者等」という。)を診断し、又はその死体を検案した医師は、直ちに最寄りの保健所長にその旨を届け出なければならない。(食中毒患者の届出の義務
問診・診察のポイント  
  1. まず全身状態およびバイタルサインを確認し、脱水の程度を把握することが重要である。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
丸木孟知 : 未申告[2024年]
監修:倉井華子 : 特に申告事項無し[2024年]

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急性下痢

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