心臓サルコイドーシス :トップ    
監修: 今井靖 自治医科大学 薬理学講座臨床薬理学部門・内科学講座循環器内科学部門
今井靖 自治医科大学 薬理学講座臨床薬理学部門・内科学講座循環器内科学部門

概要

ポイント:
  1. サルコイドーシスとは全身の多臓器(特に肺、眼、皮膚、心臓、リンパ節など)にサルコイド(肉芽腫)を形成する炎症性疾患である。慢性に経過することが多いが活動性に波がある。
  1. 心臓に病変を生じた場合、房室ブロック・脚ブロックなどの刺激伝導障害、心室壁の炎症に伴う浮腫・菲薄化(特に中隔基部病変が特徴)、左室収縮不全などの状態を来す。剖検による心病変の合併頻度は、本邦では67.8%などと報告されるなど、頻度は高い病態であるが、心病変の診断は必ずしも容易ではなく、剖検あるいは心臓移植後に初めて明らかとなることもある。
  1. 心臓サルコイドーシスを含むサルコイドーシスは、指定難病であり、重症度3以上などの場合は申請し認定されると保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される。([平成27年1月施行])
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
  1.  肺サルコイドーシス 
  1.  眼サルコイドーシス 
 
診断:
  1. 診断については、日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会と厚生労働省のびまん性肺疾患に関する調査研究班とが合同で改訂を行った診断基準(2015年1月)に従って行う。
  1. サルコイドーシスの診断基準:[http://www.jssog.com/www/top/shindan/shindan2-1new.html 日本サルコイドーシス/肉芽腫疾患学会 サルコイドーシスの診断基準と診断の手引き 2015]参照
  1. 組織診断群
  1. 全身のいずれかの臓器で壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫が陽性であり、かつ、既知の原因の肉芽腫および局所サルコイド反応を除外できているもの。ただし、特徴的な検査所見および全身の臓器病変を十分検討することが必要である。
  1. 臨床診断群
  1. 類上皮細胞肉芽腫病変は証明されていないが、呼吸器、眼、心臓の3臓器中の2臓器以上において本症を強く示唆する臨床所見を認め、かつ、特徴的な検査所見(#)の5項目中2項目以上が陽性のもの。
  1. # 特徴的な検査所見
  1. 1. 両側肺門リンパ節腫脹
  1. 2. 血清ACE活性高値または血清リゾチーム値高値
  1. 3. sIL-2R高値

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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2018/02/28