成人の予防接種

著者: 冲中敬二 国立がん研究センター東病院 総合内科

監修: 具芳明 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター

著者校正/監修レビュー済:2018/09/20

概要・推奨  

ポイント:
  1. 医療の進歩に伴い、免疫不全を伴う患者が増加傾向にある。加えて、日本の高齢化が進むと2036年には3人に1人が65歳以上となる。市中の易感染者が増加するなか、このような易感染者を直接的もしくは間接的に守るためにもワクチンによる伝染性疾患の予防は今まで以上に重要となる。
 
健常成人: >詳細情報 
  1. 定期B類(主に個人予防に重点。努力義務なし。接種勧奨なし。)
  1. 毎年のインフルエンザワクチン(65歳以上)
  1. 23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(65歳~100歳)
  1. ただし上記のいずれのワクチンも心臓、腎臓、呼吸器の機能に障害があるなどの場合は60歳以上が対象となる。
  1. 平成31年度以降の肺炎球菌ワクチンの公費負担に関しては2018年5月時点では不明。
  1. 主に成人が対象となる任意接種(小児期の予防接種は完遂している場合を想定。トラベルワクチンは除く。)
  1. インフルエンザワクチン
  1. 破傷風トキソイド
  1. 成人用ジフテリアトキソイドなど
  1. 米国ではその他の健常成人への主な推奨ワクチンとして以下のものがある。
  1. 9~15歳でのTd(破傷風、減量ジフテリア)接種後10年ごとのTd
  1. 50歳以上へのサブユニット帯状疱疹ワクチン2回接種
  1. 妊娠ごとのTdap(破傷風、減量ジフテリア、減量百日咳)1回接種
  1. 破傷風トキソイド:深い切創や重度の火傷の際に必要に応じ追加接種する。<図表>
  1. 百日咳ワクチン:欧米では毎回の妊娠時の追加接種が推奨されている。
  1. 麻疹ワクチン:以下に該当する場合は接種が推奨される。ワクチンは合計2回の接種が必要である。
  1. これまでに2回の麻疹ワクチンを接種していない場合(2回の接種記録や記憶のない場合も含む)かつ麻疹罹患の既往のない場合。
  1. 風疹ワクチン:以下に該当する場合は、ワクチン未接種の可能性があり接種が推奨される。ワクチンは合計2回の接種が必要である。
  1. 1979年4月1日以前生まれの男性:風疹ワクチンが定期接種ではなかった。
  1. 1979年4月2日~1987年10月1日生まれの男女:接種率の低下(学校での集団接種ではなかったため)。
米国における年齢ごとの入院率
 
65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第2版 2017-10-23)
 
外傷時のワクチン、ガンマグロブリン製剤の投与基準
 
医療従事者における抗体価の基準値
 
HIV感染患者へ推奨されるワクチン
 
がん患者へ推奨されるワクチン
 
慢性炎症性疾患患者へ推奨されるワクチン
 
医療従事者における麻疹・風疹・流行性耳下腺炎・水痘ワクチン接種のフローチャート
 
成人への不活化インフルエンザワクチン接種のリスク比及び95%信頼区間
 
日本の成人IPDにおける分離菌の血清型分布(2013~2014年度)
 
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)


ページ上部に戻る

疫学、診断、治療、予後、それらのエビデンス等をご覧になりたい場合には、
トライアル登録またはご契約へ
  • 感染症 の他のコンテンツを見る