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成人の予防接種

著者: 冲中敬二 国立がん研究センター東病院 総合内科

監修: 具芳明 国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター

著者校正/監修レビュー済:2020/10/14
参考ガイドライン:
  1. 日本呼吸器学会日本感染症学会:65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第3版
  1. 環境感染学会:医療関係者のためのワクチンガイドライン 第3版
  1. 米国感染症学会(IDSA):免疫不全者へのワクチン接種ガイドライン Infectious Diseases Society of America. 2013 IDSA clinical practice guideline for vaccination of the immunocompromised host. Clin Infect Dis. 2014 Feb;58(3):e44-100.

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概要・推奨  

  1. ワクチン接種は接種した人を伝染性疾患から守るだけでなく、周囲の大切な人を守る役割も果たす。
-免疫不全のため十分なワクチン効果が期待できない人の周囲にいる人がワクチンを接種することによって間接的に免疫不全の人を守る、もしくはコミュニティ内の一定割合以上の人が接種して集団免疫を獲得することによってコミュニティ内での疾患流行を防ぐ。
  1. 健常成人および高齢者へのインフルエンザワクチンの効果:一定の有効性が示されている(推奨度1)。
  1. 高齢者におけるインフルエンザ高用量ワクチン:通常量よりも高い効果が期待できることが大規模研究で示されている(推奨度2)。
  1. 高齢者におけるインフルエンザ結合型ワクチン:従来型ワクチンよりも高い効果が期待できる可能性が示されている(推奨度2)。
  1. PCVの効果:死亡率は変わらないもののIPD、市中肺炎、非侵襲性肺炎を減らすことが示されている(推奨度1)。
  1. PPSV23の効果:死亡率は変わらないもののIPD、肺炎を減らすことが示されている(推奨度1)。
  1. 高齢者における帯状疱疹ワクチンは非常に高い効果を示しており、米国CDCの予防接種諮問機関であるACIPも、サブユニットワクチンが承認された翌年(2018年)から第1選択薬として推奨している。しかし、ワクチンの効果は100%ではない点についても患者には説明しておいた方がよいと思われる(推奨度2)。
  1. 注意点
  1. 2020年2月4日付けの厚生労働省健康局長通知によって、予防接種間隔の改訂がなされることとなった。具体的内容は2月28日の厚生労働省医薬・生活衛生局医薬安全対策課からの事務連絡に記載がある[1]。10月1日に定期接種実施要領が改正された。
  1. 生ワクチン(注射)の接種を受けた場合、次回の生ワクチン接種(注射)までは今まで通り4週間の間隔が必要となるが、それ以外のワクチンの接種間隔の制限が撤廃されることが記載されている。2020年10月1日から適用となった。ただし、同一ワクチンの接種間隔は従来通りである(例えば成人のB型肝炎ワクチンは0,1,6カ月の間隔で接種するなど)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 第3版に基づき、高齢者への肺炎球菌ワクチン(PCV13)の推奨内容の修正を行った。
  1. 免疫不全者の項目で、免疫チェックポイント阻害剤投与患者におけるインフルエンザワクチンに関する記載を追記した。
  1. 医療関係者のためのワクチンガイドライン 第3版に基づき、各ワクチンの推奨事項の記載修正を行った。
  1. 2020年10月1日からワクチンの接種間隔が撤廃された。(生ワクチン[注射]を連続して接種する場合は除く)

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