心室期外収縮 :トップ    
監修: 永井良三 自治医科大学
夛田 浩 福井大学医学部 病態制御医学講座 循環器内科学

概要

疾患のポイント:
  1. 心室期外収縮とは、通常の心室波の興奮より早期に生じ、先行する心房波を伴わない幅広いQRS波であり、加齢とともに増加することが知られている。24時間ホルター心電図を用いた検討では、健常人の約50%において認められる頻度の高い不整脈である。 エビデンス 
  1. 心室期外収縮が認められた場合は、症状の有無、出現頻度、血行動態への影響、基礎心疾患の有無を評価する。
  1. また、有症候例や心室期外収縮の頻度が高い場合には、積極的に治療を行うことが勧められる。
 
診断: >詳細情報 
  1. 12誘導心電図、24時間心電図や携帯心電計を用いて、有症状時に心室期外収縮の出現の有無を確認する。
  1. その後、心臓超音波検査を用いて基礎心疾患の有無を検索し、基礎心疾患が認められない場合には特発性心室期外収縮と診断する。
  1. 特発性心室期外収縮の体表12誘導心電図:<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 特発性心室期外収縮は、一般的には予後が良好な疾患群とされているが、前失神発作などの症状を伴う場合や出現頻度が著しく高く左室収縮能の低下を惹起するような場合には、積極的な治療介入が必要とされる。 エビデンス 
  1. 心室期外収縮の頻度と左室駆出率の関係:<図表>
  1. 複数の介入試験で、高頻度に出現する心室期外収縮より、頻脈依存性心筋症を呈することが明らかになっている。器質的心疾患に心室期外収縮が高頻度に認められる場合には、血行動態に悪影響を及ぼしている可能性を考慮し、胸部X線や採血(BNP)により血行動態への影響の有無を評価する。
 
治療: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

基礎心疾患の有無を検索する検査例
  1. 基礎心疾患の有無が心室期外収縮の予後を予測するうえで最も重要である。
  1. 胸部X線により、心拡大の有無を評価する。心電図により、異常Q波やT波異常の有無を評価する。心臓超音波検査により、壁運動異常の存在や左室駆出率を評価する。
○ 基礎疾患の検索を行う場合、1)2)をルーチン検査として行い、可能であれば3)を追加する。

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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特発性心室期外収縮に対する薬剤選択
器質的心疾患に合併する心室期外収縮に対する薬物治療
心室期外収縮の頻度と左室駆出率の関係
特発性心室期外収縮の体表12誘導心電図
不整脈源性右室心筋症で認められた心室期外収縮
変行伝導を伴った上室期外収縮
心室期外収縮の頻度と左室駆出率の関係
著者校正/監修レビュー済
2017/09/29


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