腸管ベーチェット病 :トップ    
監修: 上村直実 国立国際医療研究センター 国府台病院
長沼 誠 慶應義塾大学医学部 内視鏡センター

概要

疾患のポイント:
  1. ベーチェット病は原因不明の難治性疾患であり、東アジア、中央アジアなどに多く、欧米ではまれな疾患である。遺伝学的にHLA-B51の関与が示唆されているが、腸管ベーチェット病では頻度は高くない。
  1. 腹痛、体重減少、下痢、発熱などを主訴とし、重症例では穿孔・腹膜炎を来し、手術になる例も存在する。
  1. ベーチェット病は、指定難病であり、重症度基準Ⅱ度以上の場合などでは、申請し認定されると保険料の自己負担分の一部が公費負担として助成される ([平成27年1月施行])。ただし現在、特殊型である腸管ベーチェト病のみでは認定されないことが多い
  1.  難病法に基づく医療費助成制度 
 
診断: >詳細情報 
  1. 下記2項目を満たす症例を腸管ベーチェット病と診断する。
  1. 典型的には、回盲部を中心に円形または類円形の深掘れの潰瘍が内視鏡やX線造影で確認され(<図表>)、ベーチェット病診断基準の完全型あるいは不全型の条件を満たす。
  1. 急性虫垂炎や感染性腸炎、クローン病や腸結核、薬剤性腸炎などを鑑別できる。
  1. ベーチェット病の症状と特定疾患認定基準:<図表>
  1. 腸管ベーチェット病の腸管病変:<図表>
  1. クローン病の大腸病変:<図表>
  1. 腸結核の腸管病変:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時診断、重症度、病変部位を確認するための検査例
  1. 鑑別疾患を除外しながら、病変範囲、重症度を把握するために検査を行う。
○ 腸管病変評価のために 7) を、腹部症状が強い場合 5)、6) を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

腸管ベーチェット病治療のアルゴリズム
腸管ベーチェット病の腸管病変
腸管ベーチェット病の注腸造影写真
著者校正/監修レビュー済
2017/03/31


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