膵管内乳頭粘液性腫瘍、粘液性嚢胞腫瘍 :トップ    
監修: 下瀬川徹 東北大学大学院
鈴木裕 杉山政則 杏林大学 外科

概要

膵管内乳頭粘液性腫瘍〔IPMN〕
  1. ポイント:
  1. 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)とは、膵管内に乳頭状に発育し、多量の粘液を産生、膵管拡張を来す疾患である。
  1. 内視鏡上は、乳頭の開大と粘液排出が特徴である。
  1. IPMNの乳頭像:<図表>
  1. IPMNは主管型と分枝膵管型に分類され、主膵管型では主膵管のびまん性拡張像、分枝膵管型では分枝膵管の嚢胞状拡張像(ブドウの房状)が特徴である。
  1. 主膵管型IPMN(ERCP):<図表>
  1. 分枝膵管型IPMN(MRCP):<図表>
  1. 診断:
  1. まず、低侵襲な腹部超音波、MRI(MRCP)、CT(MDCT)をスクリーニング検査として行う。
  1. 精査にて、超音波内視鏡(EUS)、ERCP、管腔内超音波検査法(IDUS)を行うことがある。
  1. 内視鏡的逆行性膵管造影(ERP)は膵管を直接造影でき、膵液を採取して細胞診が可能である。
  1. 分枝膵管型IPMNの診療アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 治療:
  1. 主膵管型IPMNは悪性の割合が高く、5年生存率も低いため、原則切除が推奨される。
  1. 分枝膵管型IPMNは症状、腫瘍径や壁在結節の有無や画像所見により手術適応を考慮する。
  1. フォローアップ時は、slow-growingな腫瘍なので、6カ月ごとの画像と腫瘍マーカーによるフォローアップで十分である。
 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時、スクリーニングのための画像検査例
  1. 病変の詳細な性状と膵の全体像を確認することは、術式決定のためにも重要である。
○ IPMNを疑う症例は、まず原則的に全例下記検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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(詳細はこちらを参照)

分枝膵管型IPMNの診療アルゴリズム
IPMNの乳頭像
分枝膵管型IPMN(MRCP)
MCN(MRCP)
MCN病理組織像(H.E.染色)
主膵管型IPMN(ERCP)
分枝膵管型IPMN(MRCP)
MCN(MRCP)
著者校正/監修レビュー済
2017/03/31


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