非小細胞肺癌(初期) :トップ    
監修: 高橋和久 順天堂大学大学院
内野順治 髙山浩一 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学

概要

疾患のポイント:
  1. 非小細胞肺癌(Non-Small Cell Lung Cancer、NSCLC)とは、肺に発生する悪性腫瘍の一部で小細胞肺癌を除いたものである。病理学的には現在のところ非小細胞癌85%強、小細胞癌10%強程度である。2016年の肺癌死亡数は男性5万2,430人、女性2万1,408人に上り、部位別総死亡数は男性では1位、女性では大腸癌(結腸癌+直腸癌)に次ぎ2位である。
  1. 最も重要な危険因子は喫煙だが、慢性閉塞性肺疾患やアスベストなどへの職業的曝露も肺癌リスクを高める。
 
存在診断: >詳細情報 
  1. 診断には、存在診断、確定診断(病理診断)、病期診断――の3種類がある。
  1. 存在診断には胸部単純X線、胸部CT、喀痰細胞診を組み合わせて用いる。
 
確定診断:
  1. 一部の手術例を除き、組織もしくは細胞診断を行うことが勧められる。患者の状況により気管支鏡下生検、経皮的生検、胸腔鏡下生検、開胸生検などから適切な方法を用いる。
 
病期診断:
  1. 病期診断のために、禁忌でない限り造影胸腹部CTは必須である。
  1. 治療方針決定のために造影脳MRI(あるいはCT)に加えて、可能ならPET(あるいはPET-CT)検査を行う。
  1. 必要な場合は縦隔鏡検査、超音波内視鏡検査による縦隔リンパ節生検も検討する。
  1. TNM分類: >詳細情報 
 
予後: >詳細情報 
  1. 各病期の5年生存率は以下のようになっている。
  1. 各臨床病期の5年生存率:
  1. IA1 92%
  1. IA2 83%
  1. IA3 77%
  1. IB 68%
  1. IIA 60%
  1. IIB 53%
  1. IIIA 36%
  1. IIIB 26%

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

存在診断のための検査
  1. 存在診断には胸部単純X線、胸部CT、喀痰細胞診を組み合わせて用いる。
○ 存在診断のために下記の検査を考慮する

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

肺癌の病期分類
治療方針の決定(臨床病期I期)
治療方針の決定(臨床病期II期)
術後補助化学療法
著者校正済:2018/08/23
現在監修レビュー中

改訂のポイント:
  1. 厚生労働省「平成 28 年人口動態統計」
に基づき統計の部分を改訂しました。
  1. 肺癌診療ガイドライン2016年版
  1. 日本肺癌学会編:肺癌取扱い規約(第8版)
に基づき確認を行い、その他の変更はなしです。


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