非小細胞肺癌(初期)

著者: 内野順治 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学

著者: 髙山浩一 京都府立医科大学大学院医学研究科 呼吸器内科学

監修: 高橋和久 順天堂大学大学院

著者校正/監修レビュー済:2020/02/19
参考ガイドライン:
  1. 肺癌診療ガイドライン 2019年版

概要・推奨  

  1. 非小細胞肺癌の術前病期診断(縦隔リンパ節転移)に際し、PET、PET/CTは臨床上有用である。非小細胞肺癌の治療前評価にPET/CTは推奨される(スクリーニングでは推奨されない)(推奨度2)
  1. 非小細胞肺癌の術前病期診断(縦隔リンパ節転移)に際し、縦隔鏡検査前に非侵襲的な超音波内視鏡下縦隔リンパ節生検を行うことで診断精度は向上する(推奨度2)
  1. FDG-PET/CT(あるいはFDG-PET)は、骨シンチグラフィーあるいはMRI検査と比較して肺癌骨転移診断の感度・特異度とも優れている。癌診療においてPET/CT検査は必要不可欠なものとなりつつある(推奨度2)
  1. 臨床病期IまたはII期非小細胞肺癌で外科切除可能な患者に対する術式は、肺葉以上の切除を行うよう勧められる(推奨度1)
  1. 臨床病期IA期、最大腫瘍径2cm以下の非小細胞肺癌に対して、画像所見、病変の位置などを勘案したうえで縮小切除(区域切除または楔状切除)を行うことを考慮してもよい(推奨度2)。
  1. 医学的な理由で手術できないI/II期非小細胞肺癌には、根治的放射線治療の適応があり、行うように勧められる(推奨度2)
  1. I期非小細胞肺癌に対する放射線治療の方法としては、定位放射線照射など線量の集中性を高める高精度放射線照射技術を用いることが勧められる(推奨度2)。
  1. シスプラチンベースの術後補助化学療法(シスプラチン[CDDP]+ビノレルビン[VNR])は、病理病期IIB~IIIA期(TNM分類第8版)非小細胞肺癌患者の生存期間を延長する。このことより、シスプラチンベースの術後補助化学療法は病理病期IIB~IIIA期非小細胞肺癌患者の生存期間を延長するので、推奨される(推奨度1)
  1. 術後病理病期IA3、IB、IIA期(TNM分類第8版)の完全切除例に対して、テガフール・ウラシル配合剤療法を行うよう勧められる(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 肺癌診療ガイドライン 2019年版に基づき確認を行った。


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