播種性血管内凝固(DIC)(血液内科) :トップ    
監修: 木崎昌弘 埼玉医科大学総合医療センター
野村昌作 関西医科大学内科学第一講座

概要

疾患のポイント:
  1. 播種性血管内凝固(DIC)とは、基礎疾患の存在下に全身性に著しい凝固活性化を来し微小血栓が多発する重篤病態である。血小板の減少、凝固系の遷延、フィブリンの減少などを特徴とする。
  1. わが国におけるDIC患者数は7万3,000人/年である。
 
診断: >詳細情報 
  1. それぞれの基礎疾患を有する患者での診断基準をもとに診断をする。 敗血症 と 急性白血病 の患者では、診断基準が異なり、より厳密なDIC治療が必要となる。 エビデンス 
  1. DIC診断基準の比較:<図表>
  1. 鑑別疾患である、ITP( 特発性血小板減少性紫斑病 )、TTP( 血栓性血小板減少性紫斑病 )、HUS( 溶血性病毒症症候群 )などの血小板減少を来す疾患をまず除外する。具体的には、具体的には、ITPは凝固系の異常を伴わないことから、また、TTPは破砕赤血球の存在やADAMTS13の測定から除外される。さらに、HUSは腎機能の検査から除外される。
  1. 現在広く用いられている播種性血管内凝固症候群(DIC)の診断基準は、日本の厚生労働省のDICの診断基準、国際血栓止血学会・科学的標準化委員会のovert-DIC、日本救急医学会の急性期DIC診断基準――の3つである。
 
基礎疾患の評価:
  1. DICを起こしやすい基礎疾患を評価することは診断、治療において大事である。下記の疾患を考慮する。
  1. 頻度の高い疾患: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の検査オーダー例
  1. 病態が凝固系優位か、線溶系優位かを考慮しながら、初期治療法を決定するための検査を行う。
  1. ITP、TTP、HUSなどの血小板減少を来す疾患をまず除外することにより、DICの診断が可能となる。 >詳細情報 
○ 基礎疾患の診断のために下記の検査を行うが、DIC診断のために1)、13)~17)の検査を行う。

追加情報ページへのリンク

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  • 播種性血管内凝固(DIC)(血液内科)に関する評価・治療例(詳細) (1件)
  • 播種性血管内凝固(DIC)(血液内科)に関するエビデンス・解説 (8件)
  • 播種性血管内凝固(DIC)(血液内科)に関する画像 (4件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

凝固系からみた病型分類と臨床症状
線溶系からみた病型分類と臨床症状
DIC診断基準の比較
著者校正/監修レビュー済
2018/08/10

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、治療について修正を行った。


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