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播種性血管内凝固(DIC)(血液内科)

著者: 野村昌作 関西医科大学内科学第一講座

監修: 木崎昌弘 埼玉医科大学総合医療センター

著者校正/監修レビュー済:2019/09/26
参考ガイドライン:
日本血栓止血学会 DIC診断基準 2017年版:血栓止血誌2017;28(3);369-391.

概要・推奨  

  1. DICは敗血症患者の12~26%にみられ、発症率は高い。また、DICに関する早期診断のための特異的な所見は少ないため、血液検査データを参考にして常に敗血症の合併症として考慮し、症状の悪化などの綿密なフォローアップにて除外をすることが勧められる(推奨度1)。
  1. アンチトロンビンは、感染症を基礎疾患としたDICに対して有効である可能性がある(推奨度1)。
  1. 低分子ヘパリンはDICの中等度以上の臓器障害を改善し、出血の危険が少ない(推奨度1)。
  1. ダナパロイドナトリウムは、Xa活性への選択性が強く、出血の危険性が少ない(推奨度2)。
  1. 合成プロテアーゼ阻害薬(メシル酸ガベキサート)は、出血症状のあるDICに対してよい適応である(推奨度2)。
  1. 未分画ヘパリンは、最も標準的なDIC治療薬であるが、高頻度に出血を伴うため、線溶系が優位な場合には第1選択にならない(推奨度1)。
  1. トロンボモデュリンは、凝固優位・線溶優位のどちらの型のDICにも有効である(推奨度2)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 以下の4つの問題点について改定されている。
  1. 一般的止血検査に、血小板数の経時的減少、アンチトロンビン(AT)、凝固活性化関連マーカーである可溶性フィブリン(SF)やトロンビン-AT 複合体(TAT)を加えることに有用性はあるか?
  1. 旧厚生省DIC診断基準(旧基準)の特異性は十分継承されているか?
  1. 旧基準でDICと診断する前に、DICの早期診断は可能か?
  1. 生命予後を反映しているか?


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