降圧薬(薬理) :トップ    

中原 保裕1) 『今日の臨床サポート』編集部2) 1)(有)ファーマシューティカルケア研究... 2)

概要

ポイント:
  1. 降圧薬の種類には、Ca拮抗薬、ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬/ARB(アンジオテンシン受容体拮抗薬)、アルドステロン阻害薬、直接的レニン阻害薬、利尿薬(サイアザイド系・非サイアザイド系・ループ利尿薬・カリウム保持性)、β遮断薬、αβ遮断薬、α遮断薬、レセルピン系、中枢性交感神経抑制薬、血管拡張薬などが存在する。
  1. 生活習慣の改善のみでは目標降圧レベルに達することは困難と判断された場合、降圧薬による治療が考慮する。
  1. 多くの研究にて、降圧薬で血圧を下降させることにより、心血管疾患の発症を予防できることが示されている。そして、この効果は降圧薬の種類によらず降圧の大きさに帰因することが、大規模臨床試験のメタ解析から示されている。したがって、薬剤の選択は、目標降圧作用を到達できるのに十分な降圧効果が高く、また、合併する種々の病態に適した降圧薬を選択することになる。
  1. 通常、合併症を考慮して特に推奨する選択薬のないケースでは、第1選択の降圧薬は、Ca拮抗薬、ACE阻害薬/ARB、利尿薬である。下記の積極的な適応や禁忌もしくは慎重使用となる病態や合併症の有無に応じて、適切な降圧薬を選択する。降圧利尿薬を使用する場合では、サイアザイド系利尿薬よりもサイアザイド類似薬が推奨される。
  1. 第2選択薬として、β遮断薬、αβ遮断薬、α遮断薬、カリウム保持性利尿薬などが用いられることが多い。
  1. 降圧不十分な場合には、機序の異なった降圧薬を併用する(Ca拮抗薬+利尿薬、Ca拮抗薬+ACE阻害薬/ARB、ACE阻害薬/ARB+利尿薬)。
  1. 積極的適応のない場合の高血圧治療の進め方:アルゴリズム
  1. 第1選択薬の条件として以下のような点が考慮されている。
  1. 1:穏やかな降圧効果をもち、単剤投与で50~60%の本態性高血圧患者に有意な降圧をもたらす
  1. 2:長期間服用しても副作用が少ない
  1. 3:服用回数が少なくてすむ
  1. 4:他の降圧薬と併用しやすい
  1. 5:他の合併症に悪い影響を及ぼしにくい
 
合併症に基づく治療薬選択のまとめ:
  1. 以下の一覧のような背景を認める場合には適応・禁…

追加情報ページへのリンク

  • 降圧薬(薬理)に関する詳細情報
  • 降圧薬(薬理)に関する画像 (3件)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

積極的適応のない場合の高血圧治療の進め方
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22