糖尿病治療薬(薬理) :トップ    

中原 保裕 (有)ファーマシューティカルケア研究所

概要

まとめ:
  1. 糖尿病の治療薬は、インスリンと経口血糖コントロール薬の2種類に分かれ、経口血糖コントロール薬としては、スルホニル尿素薬(SU薬)、ビグアナイド、αグルコシダーゼ阻害薬、速効型インスリン分泌促進薬、チアゾリジン薬、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、SGLT-2阻害薬、糖尿病治療薬配合薬が用いられている。
  1. 通常、運動療法、食事療法にて数カ月間経過をみて、改善傾向がない場合には薬物療法の適応になる。
  1. 糖尿病の薬の作用:<図表>
  1. 糖尿病患者の治療の流れ:アルゴリズム
  1. 薬物選択の流れ: <図表>
 
経口血糖コントロール薬による加療:
  1. 経口血糖コントロール薬で、最も有効性のエビデンスのある薬剤は、ビグアナイドとSU薬であるため、これらの薬剤を第1選択とし、効果不十分の場合はαグルコシダーゼ阻害薬、速効型インスリン分泌促進薬、チアゾリジン薬などの薬剤への変更やそれらの薬剤の併用を検討する。
  1. 糖尿病患者の治療の流れ:アルゴリズム
  1. 急激な血糖の低下はむしろ体に負担となる可能性があるため、HbA1c低下0.5~1.0%/月を目指す。特に、網膜症を認める場合や長期間にわたりHbA1c高値が持続している場合は、より緩徐な降下にする。
 
インスリン加療:
  1. 下記の絶対適応と相対適応を評価し、絶対適応の場合には、速やかにインスリン加療を考慮する。相対適応に関しては、基本的にはインスリンによる加療が望ましいが、患者の希望、生活スタイル等を評価し加療の適応を考える。
  1. 絶対適応:
  1. 1型糖尿病、糖尿病性昏睡、ケトアシドーシス、重度の肝障害・腎障害、感染症、妊娠(妊娠計画期、妊娠中、授乳期)
  1. 相対適応:
  1. 高血糖による症状、著明な高血糖(約300mg/dl以上)、尿ケトン体陽性、経口血糖ントロール薬で血糖コントロールが不十分(HbA1c[NGSP]8.4%以上)
 
スルホニル尿素薬(SU薬): …

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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糖尿病患者の治療の流れ
糖尿病の薬の作用
インスリン注射の組み合わせ例
薬物選択の流れ
著者校正/監修レビュー済
2017/12/25