喘息治療薬(薬理) :トップ    

中原 保裕1) 『今日の臨床サポート』編集部2) 1)(有)ファーマシューティカルケア研究... 2)

概要

喘息治療全般のまとめ:
  1. 喘息の治療は、その作用機序から、長期管理薬(コントローラー)と発作治療薬(レリーバー:短時間作用性吸入β2刺激薬)の2つに分かれる。通常、症状の重症度に合わせてそれらの薬を併用することが原則である。
  1. 喘息治療薬の投与方法の分類では、吸入により気管支に直接作用する薬剤と全身投与する薬剤の2種類に分かれる。吸入薬として、吸入ステロイド、吸入β刺激薬、吸入ステロイド・β刺激薬配合薬、吸入抗コリン薬、吸入気管支拡張薬、吸入抗アレルギー薬などが用いられる。一方、全身投与の薬剤として、β刺激薬、カテコラミン、抗IgE抗体製剤、テオフィリン系薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、H1受容体拮抗薬(第2世代)、トロンボキサンA2合成阻害薬、トロンボキサンA2受容体拮抗薬、メディエーター遊離抑制薬、Th2サイトカイン阻害薬、アレルギー疾患治療薬喘息治療薬配合薬などが用いられる。
  1. コントローラーとして最も重要な薬剤は吸入ステロイドで、患者の状態により1回、1日の使用回数が異なる。
  1. テオフィリンはTDM(治療薬物モニタリング)を用いながら患者に適した投与量を決めて管理をする。
 
テオフィリン系薬: >詳細情報 
  1. テオフィリン系薬は、キサンチン誘導体と呼ばれ、気管支喘息治療薬として古くから用いられてきた。他に、未熟児無呼吸発作の治療や心不全の治療に用いられることもある薬剤である。
  1. 作用機序としては、かつてはホスホジエステラーゼの活性を阻害してCAMPの分解を抑え、気管支拡張作用を示すことで抗喘息効果を示すとされていたが、治療に用いられる量ではその作用機序は認められず、現在では抗炎症作用により気道粘膜に生じている炎症を抑制することで抗喘息効果を発揮すると考えられている。
  1. 臨床的にはいろいろなタイプの患者に用いられているが、特に吸入ステロイドが使用できない場合、吸入ステロイドで効果不十分な場合に用いる薬剤である。発作時の頓用薬としても用いられる。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
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喘息発作の強度と目安となる発作治療ステップ
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喘息重症度の分類
喘息コントロール状態の評価
現在の治療を考慮した喘息重症度の分類(成人)
著者校正/監修レビュー済
2016/04/22