腎細胞癌 :トップ    
監修: 中川昌之 鹿児島大学
呉屋 真人 斎藤誠一 琉球大学医学部医学科腎泌尿器外科学講座

概要

疾患のポイント:
  1. 腎細胞癌とは、文字通り腎臓にできた悪性腫瘍である。
  1. 主に尿細管上皮より発生し、細胞型は80%が淡明細胞癌で、10%が乳頭状細胞癌で、約5%が嫌色素性癌で、比較的まれな細胞型としてベリニ管癌がある。
  1. 腎癌研究会の集計では、年齢調整罹患率は、人口10万人あたり、男性8.2、女性3.7であり、男女比は2.7:1であった。好発年齢は70歳代であった。
 
診断: >詳細情報 アルゴリズムアルゴリズム
  1. 70%以上の症例では、健診などで偶然に画像検査で発見される(偶発癌と呼ばれ、予後も比較的よい)。
  1. 疼痛、血尿、腹部腫瘤を古典的3主徴と呼ぶが、これらの症状の頻度は少なく(6~10%)、進行例にみられることが多い。
  1. 画像検査としては造影CT(<図表>)が最も診断精度が高い。
  1. 必要に応じて骨シンチや脳CTまたはMRIの結果を評価して診断に至る。
 
疾患の除外: >詳細情報 
  1. 腎の嚢胞性腫瘤のうち、Bosniak分類のカテゴリーⅠとⅡでは腎癌が除外される。カテゴリーⅡFは良性の可能性が高いが、まれに腫瘍を合併するため経過観察が必要である。<図表>
  1. 画像検査で脂肪成分が認められた場合は、良性の腎血管筋脂肪腫が考えられる。<図表>
 
ステージング・合併症評価: >詳細情報 

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時、フォローアップ時の検査
  1. 疑わしい腎腫瘤を認めた場合、以下の検査を実施する。
○ 腎細胞癌が疑われる場合3)、8)を行い、転移を疑う場合は4)、5)を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

腎癌診療のアルゴリズム①
腎癌診療のアルゴリズム②
TNM病期分類(2009年度)
Bosniak 分類
腎血管筋脂肪腫のCT所見
進行性腎癌に対する薬物療法の選択基準
腹部造影CT
著者校正/監修レビュー済
2018/04/02


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