神経因性膀胱 :トップ    
監修: 中川昌之 鹿児島大学
稲留彰人 熊本赤十字病院 泌尿器科

概要

疾患のポイント:
  1. 神経因性膀胱とは、脳血管障害、脊髄障害、神経変性疾患などの中枢、末梢神経の変化が原因となって発症する下部尿路機能障害の総称である。
  1. 慢性期脊髄損傷における排尿障害の診療アルゴリズム:アルゴリズム
  1. 乳児期・5歳未満の二分脊椎症患児の下部尿路機能障害の診療指針~:アルゴリズム
  1. 幼児・学童期前半(5~10歳)における二分脊椎症患児の下部尿路機能障害の診療指針:アルゴリズム
  1. 学童期後半・思春期以降(10歳以上)における二分脊椎症患児の下部尿路機能障害の診療指針:アルゴリズム
 
診断: >詳細情報 
  1. 神経疾患の既往があり、その後発症した排尿障害を合併している場合、神経因性膀胱を想起する。
  1. 神経因性膀胱の明確な診断基準はないため、明らかな下部尿路の器質的疾患がなく、何らかの神経疾患を有し、症状や検査結果がそれに見合う場合に神経因性膀胱と診断する。障害部位により生じやすい障害の種類が決まる(下記)。
  1. 下部尿路の器質的疾患を認めて、その治療を行っても排尿障害が改善しない場合は、神経因性膀胱と診断される場合もある。
  1. 脳の疾患〔脳血管障害、パーキンソン病、認知症、多系統萎縮症、脳腫瘍など。〕:
  1. 蓄尿機能障害を生じることが多い。
  1. 脊髄の疾患〔脊髄損傷、多発性硬化症、脊髄腫瘍、脊髄血管障害、二分脊椎、脊椎変性疾患(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)など。〕:
  1. 蓄尿機能障害、排尿機能障害が混在することが多い。
  1. 末梢神経の疾患、病態〔糖尿病、骨盤内手術(子宮・直腸)など。〕:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時、フォローアップ時の検査例
  1. 病歴、身体所見、尿検査、腹部超音波検査、各種造影検査などから神経因性膀胱と診断し、蓄尿機能障害か、排尿機能障害かを判断し、合併症の有無をスクリーニングする。
  1. 必要時は尿流動態検査まで施行し、上部尿路障害の有無や、下部尿路機能の変化、合併症の経過観察を行ってフォローアップしていく。
○ 神経因性膀胱が疑われる場合、下記を病態に合わせて適宜行う。

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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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(詳細はこちらを参照)

慢性期脊髄損傷における排尿障害の診療アルゴリズム
乳児期・5歳未満の二分脊椎症患児の下部尿路機能障害の診療指針~
幼児・学童期前半(5~10歳)における二分脊椎症患児の下部尿路機能障害の診療指針
学童期後半・思春期以降(10歳以上)における二分脊椎症患児の下部尿路機能障害の診療指針
国際禁制学会による下部尿路症状(lower urinary tract symptoms; LUTS)の分類
国際前立腺症状スコア(IPSS)とQOLスコア
過活動膀胱症状質問表
主要下部尿路症状スコア
著者校正/監修レビュー済
2017/03/31


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