過活動膀胱 :トップ    
監修: 松田公志 関西医科大学 泌尿器科学教室
柿崎秀宏 旭川医科大学 腎泌尿器外科学

概要

疾患のポイント:
  1. 過活動膀胱とは、単一の疾患ではなく、尿意切迫感を主症状とする蓄尿症状を呈する状態の総称であり、通常は頻尿や夜間頻尿を伴い、場合によっては切迫性尿失禁を伴うこともある。
  1. 過活動膀胱は40歳以上の成人のおよそ8人に1人の割合でみられる頻度の高い疾患であり、QOLに多大な影響を及ぼす。
  1. 原因として、さまざまな神経疾患、前立腺肥大症に代表される下部尿路閉塞、女性における骨盤底の脆弱化、加齢などが挙げられるが、原因不明の特発性も少なくない。
  1. 過活動膀胱(OAB)の有病率:<図表>
 
診断:
  1. 尿検査で異常がなく、尿意切迫感などの蓄尿症状を認める場合、過活動膀胱と診断する。原因が下部尿路疾患である場合も多く、蓄尿症状のほか、排尿症状・排尿後症状の評価が必要となる。下部尿路症状の問診には、過活動膀胱症状問診票(OABSS)、国際前立腺症状スコア(IPSS)を使用する。
  1. 一般医家向けOABアルゴリズム:アルゴリズム
  1. 下部尿路症状の問診:過活動膀胱症状質問票(OABSS):<図表>
  1. 下部尿路症状の問診:国際前立腺症状スコア(IPSS)とQOLスコア:<図表>
  1. 経腹的超音波検査による残尿量測定法:<図表>
 
治療: >詳細情報 
  1. 治療は、大きく行動療法と薬物療法に分かれる。
  1. 行動療法:
  1. 生活指導は、過剰な水分摂取や多量のカフェイン、アルコール摂取を制限する。1日尿量は、1,000~1,500 mL程度に収まるように指導する。
  1. 便秘は過活動膀胱の症状を誘発、悪化させるので、便秘がある場合には適切な排便対策を行う。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時に大事な検査
  1. 尿路感染の有無を評価する。
  1. 50歳以上の男性では、前立腺癌の可能性を評価する。
  1. 残尿の有無を評価する。
○ 頻尿・尿意切迫を訴えるすべての患者で1)2)を、男性ではさらに3)を行う。

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薬剤監修について:
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※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
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一般医家向けOABアルゴリズム
過活動膀胱(OAB)の有病率
過活動膀胱症状質問票(OABSS)
国際前立腺症状スコア(IPSS)とQOLスコア
経腹的超音波検査による残尿量測定法
著者校正/監修レビュー済
2017/02/28


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