包茎 :トップ    
監修: 中川昌之 鹿児島大学
内田洋介 慈愛会今村病院 泌尿器科

概要

疾患のポイント:
  1. 包茎とは、包皮が陰茎亀頭を被っている状態をいう。乳幼児においては正常な状態である。
  1. 包茎は包皮輪が狭く、亀頭が露出しない真性包茎と、冠状溝まで翻転可能だが亀頭が被われた状態のいわゆる仮性包茎がある。

診断: >詳細情報 
  1. 包茎の診断は視診、触診により容易である。
  1. 後天性真性包茎では、原因として糖尿病を念頭にいれ、血糖値、ヘモグロビンA1Cをチェックする。
 
分類:
  1. わが国においてはKayabaの分類、岩室の分類などがある。
  1. Kayabaの分類:<図表>

治療: >詳細情報 
  1. 感染や排尿障害を伴わない小児の真性包茎は治療適応はない。
  1. 仮性包茎は本来手術の適応でなく、まず翻転指導を行う。
  1. balanitis xerotica obliterans(閉塞性乾燥性亀頭炎)を起こしている場合は手術も考慮する。
  1. 嵌頓包茎は緊急的に徒手整復または手術が必要である。
  1. 閉塞性乾燥性亀頭炎:<図表>  解説 
  1. 包茎に対する局所薬剤塗布による保存的治療の報告:<図表>
  1. 嵌頓包茎に対するDundee technique(穿刺法):<図表>  …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

治療例
  1. 繰り返す尿路感染、膀胱尿管逆流、ballooningを伴う小児の真性包茎は治療適応がある。
  1. まずは包皮翻転指導、ステロイド塗布を行う。改善が待てない場合は手術もやむを得ない。(手術適応の判断はわが国においては医師によって異なる。)
  1. いわゆる仮性包茎は通常手術適応はない。
  1. 嵌頓包茎は徒手整復をまず試みる。
○ 通常は治療不要で、1)2)にて対応するが、感染を繰り返す場合、排尿障害がある場合は小児泌尿科医に紹介する。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

Kayabaの分類
著者校正/監修レビュー済
2016/09/02