今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 内田洋介 医療法人玉昌会 キラメキテラスヘルスケアホスピタル 泌尿器科

監修: 中川昌之 公益財団法人 慈愛会 今村総合病院 泌尿器科顧問

著者校正/監修レビュー済:2023/05/24
参考ガイドライン:
  1. European Association of Urology:EAU Guidelines on Paediatric Urology
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期的レビューをEAUガイドラインを参考に行い一部を変更した。

概要・推奨   

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 包茎とは、包皮が陰茎亀頭を被っている状態をいう。乳幼児においては正常な状態である。
  1. 包皮輪が狭く、亀頭が露出できない真性包茎と包皮が余剰で常に亀頭を被っている仮性包茎がある。
  1. 無理に翻転した包皮輪によって陰茎が絞扼され、包皮が浮腫状になり、元に戻せなくなった状態を嵌頓包茎という。
  1. 小児において包茎の外科的治療を行うかは国によって宗教的、慣習的な要素があり、近年わが国においては推奨されない傾向にある。
  1. ただわが国在住の外国人が宗教上の理由から「割礼」を求めてきた際には対応せざるを得ない。
  1. 陰茎癌やHIVの原因になるとしている報告もある。
  1. 第二次性徴以降の仮性包茎の治療については美容的な意味合いが強く、その治療を巡ってトラブルが発生することもある(参考:国民生活センター)。
  1. 後天性の真性包茎の原因として糖尿病がある。
問診・診察のポイント  
  1. 小児では排尿時に包皮が風船状に拡張するballooningがないか、また尿路感染症を疑うエピソードがないかを問診する。

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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
内田洋介 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:中川昌之 : 特に申告事項無し[2024年]

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