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冠攣縮性狭心症

著者: 海北幸一1) 熊本大学大学院 生命科学研究部 循環器内科学

著者: 小川久雄2) 国立循環器病研究センター

監修: 伊藤浩 岡山大学循環器内科

著者校正/監修レビュー済:2019/09/26
参考ガイドライン:
冠攣縮性狭心症の診断と治療に関するガイドライン

概要・推奨  

  1. 冠攣縮発作時には、12誘導心電図の記録とともに、速効性硝酸薬を投与し、発作の軽減に努めることが推奨される(推奨度1)
  1. 異型狭心症患者の66.7%に無症候性冠攣縮発作が認められる。24時間ホルター心電図によるST上昇、下降の有無の確認と発作時間に合わせた薬物治療が勧められる(推奨度1)
  1. 有意な器質的冠動脈狭窄を有する冠攣縮性狭心症患者には、Ca拮抗薬あるいは硝酸薬と、β遮断薬を併用し、症状が安定した時点で経皮的冠動脈インターベンション(PCI)に移行することが勧められる(推奨度1)
  1. 冠攣縮性狭心症患者の日常生活の管理として冠危険因子の是正は重要であり、そのなかでも禁煙を厳しく指導することが勧められる推奨度1
  1. 異型狭心症はCa拮抗薬投与にて治療を行うと比較的予後がよいといわれている(推奨度1)
  1. 異型狭心症に対して、Ca拮抗薬を初期治療で投与された群は、投与されなかった群と比較して生命予後の改善が認められるため、Ca拮抗薬投与にて治療を行うことは強く勧められる(推奨度1)
  1. 一硝酸イソソルビド(アイトロール)はアダラート(nifedipine)と同程度、冠攣縮を予防する効果がある。したがって、異型狭心症の症状予防のため一硝酸イソソルビドの投与は有用である(推奨度2)
  1. Ca拮抗薬を途中で中止すると胸痛発作が再発することが知られているため、異型狭心症の患者にCa拮抗薬を中止するときは十分に注意をすることが必要である(推奨度2)
  1. ニコランジルは、Ca拮抗薬と同程度、冠動脈攣縮の誘発を予防するとの報告があるため、Ca拮抗薬が使えない患者、硝酸薬を使いづらい患者で冠攣縮発作を予防するために使用をすることは推奨される(推奨度2)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 2018年改訂の不整脈非薬物治療ガイドラインに基づき、冠攣縮発作時の持続性心室頻拍・心室細動に対するICDの適応のクラス分類について改訂を行った。

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