適応障害 :トップ    
監修: 上島国利 昭和大学
白波瀬丈一郎 慶應義塾大学

概要

疾患のポイント:
  1. 適応障害とは、ストレス因子の始まりから3カ月以内に生じた情動面または行動面の症状であり、これらの症状は臨床的に著しく、それは以下のいずれかあるいは両方により裏づけられる。
  1. 著しい苦痛:それは、症状の重症度やその出現に影響を与え得る外的文脈および文化的要因を考慮しても、ストレス因子の過酷さや強度をはるかに超えたものである
  1. 社会的または職業的(学業上の)機能の著しい障害
 
診断: >詳細情報 
  1. DSM-5による診断基準は、以下のようである。
  1. 明らかなストレス因子があり、それが生じた3カ月以内に症状が出現している
  1. 症状が通常予測されるよりも強い苦痛を与え社会的・職業的機能に障害を与えている
  1. 他の精神疾患の診断基準を満たしていない、そしてすでに存在している精神疾患の単なる悪化ではない
  1. 死別反応ではない
  1. 因子が消失した6カ月以内に症状は改善する
 
治療: >詳細情報 
  1. まず、すぐに専門医(精神科)に紹介すべきか、そうでないかを決定する(専門医相談のタイミング: >詳細情報 )。
  1. ストレスへの対処法の相談や環境調整など、心理社会的なアプローチが必要であり( 解説 )、薬物療法は補助的治療である。 解説 
  1. 必要に応じて対症療法的に抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などを用いることもある。 解説 
 
専門医相談のタイミング: …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

抑うつ症状が強い場合の処方
  1. 薬物療法は補助的であるが、抑うつ症状が強い場合には抗うつ薬を使用することがある。その際は第1選択薬としてSSRIやSNRI、NaSSAから選ぶことが望ましい。
○ 下記のいずれか1つを用いる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

適応障害の診断基準
著者校正/監修レビュー済
2016/08/05