アルコール依存症 :トップ    
監修: 上島国利 昭和大学
吉村 淳1) 樋口 進2) 1)東北医科薬科大学 2)久里浜医療センター

概要

疾患のポイント:
  1. アルコール依存症とは自らの意志で飲酒をコントロールすることができず、強迫的な飲酒を繰り返し、さまざまな身体的、精神的、社会的な問題を引き起こす慢性、進行性の疾患である。
  1. たとえ長期間、断酒を続けていても、再び飲み始めると程なくしてコントロールできない飲酒に戻ってしまうことが知られている。
  1. アルコール依存症の罹患率は、男性の1.9%、女性の0.2%と推定されている。
 
診断: >詳細情報 
  1. 簡易的には下記の2項目のどちらか1項目を満たせば、アルコール依存症である可能性は高い。専門の医療機関に繋げることが求められる。
  1. 連続飲酒を経験したことがある。
  1. アルコールの離脱症状を経験したことがある。
  1. アルコール依存症の診断基準として国際疾病分類ICD-10では、過去1年間のある期間に下記の3つ以上の症状が存在した場合にアルコール依存症と診断される。
  1. 飲酒への渇望
  1. 飲酒行動をコントロールすることが困難
  1. 離脱症状
  1. 耐性の証拠
  1. 飲酒のためにそれに代わる楽しみや興味を次第に無視するようになる
  1. 明らかに有害な結果が起きているにもかかわらず依然として飲酒する
  1. 診断ガイドラインとスクリーニングテスト:
  1. ICD-10による「依存症候群」の診断ガイドライン:<図表>
  1. 新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト:男性版 (KAST-M):<図表>
  1. AUDIT:<図表>
  1. CAGE:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

中等度以上の離脱症状に対する治療例
  1. 第1選択薬は交叉耐性を有するベンゾジアゼピン系薬剤である
  1. 抗精神病薬の単独使用は避ける。
○ 中等度の離脱症状に対して1)または2)を第1選択とする。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

離脱症状の薬物治療
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著者校正/監修レビュー済
2017/04/27


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