腹部大動脈瘤

著者: 中澤 達 社会福祉法人聖母会 聖母病院

監修: 伊藤浩 岡山大学循環器内科

著者校正/監修レビュー済:2019/05/23

概要・推奨  

  1. 65歳以上の男性は腹部大動脈瘤のスクリーニング検査をすることが強く推奨される(推奨度1)。
  1. 腹部大動脈瘤5cm以上、拡張速度>5 mm/6カ月、腹痛・腰痛・背部痛などの有症状の場合に手術治療がおそらく推奨される(推奨度2)。
  1. 5.4cm以下の腹部大動脈瘤はフォローアップし、5.5cmになったら手術治療をすることが強く推奨される(推奨度1)。
  1. フォローアップ中の腹部大動脈瘤患者には禁煙を勧めることが強く推奨される(推奨度1)。
  1. 腹部大動脈瘤の患者には、冠動脈疾患患者と同等の血圧・脂質コントロールを行うことが強く推奨される(推奨度1)。
  1. 血圧は120/80mmHg以下にすることが、おそらく推奨される(推奨度2)。
  1. 開腹手術を選択できる患者には、ステントグラフト内挿術(EVAR)を行わないことが推奨される(推奨度3)。
  1. 術後30日の短期成績は、開腹よりステントグラフト手術のほうが優れている。したがって、合併症の多い患者にはステントグラフト手術を勧めることが、おそらく推奨される(推奨度2)。
  1. 直径5.5cm以上で60歳以上の開腹手術不可能な腹部大動脈瘤患者は、ステントグラフト治療(EVAR)を受けても受けなくとも予後が悪い。
  1. 腹部大動脈瘤(AAA)の触診による感度(半径5cm以上のAAAにて75%)はそれほど高くないため、50歳以上、男性、喫煙歴、高血圧、AAAの家族歴を認める患者では腹部エコーなどによるスクリーニングが推奨される(推奨度1)。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、薬剤処方例の修正を行った。


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