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糖尿病網膜症

著者: 善本三和子1) 東京逓信病院眼科

著者: 加藤 聡2) 東京大学大学院眼科・視覚矯正科

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正/監修レビュー済:2020/03/26
参考ガイドライン:
  1. 日本糖尿病学会:糖尿病診療ガイドライン2019

概要・推奨  

  1. 日本では、糖尿病網膜症の有病率に地域差がある可能性があるが、糖尿病患者の4人から6人に1人の割合で、網膜症を有するため、糖尿病患者では必ず眼底検査が必要である。若年発症患者では、発症5年以内に必ず眼底検査を行い、その後も定期的に眼底検査を行う必要がある。また成人発症例では、若年発症患者よりも糖尿病発症(発覚)後、速やかに眼底検査を受けることを強く推奨する(推奨度2)眼底検査の方法は、眼科医による網膜症管理が望ましい。
  1. 糖尿病罹病期間が長い患者では、糖尿病網膜症を有していることが多い。特に罹病期間が10年以上の患者では、厳格な血糖コントロールによる網膜症発症予防に努めることを強く推奨する(推奨度2)
  1. 糖尿病網膜症の発症を予防するためには、厳格な血糖コントロールが重要である[1][2][3][4](推奨度2)
  1. 糖尿病網膜症の進行を防止するためには、厳格な血糖コントロール、血圧を正常値に保つことが重要である(推奨度2)さらに、脂質異常を合併している場合には、脂質異常症治療薬(フェノフィブラート)の投与が糖尿病黄斑浮腫の発症および糖尿病網膜症の進行の抑制効果がある[5][6]推奨度2)
  1. 糖尿病黄斑浮腫の治療法は、VEGF阻害薬の硝子体内注射を第一選択とすることが多いが[7][8][9][10](推奨度2)、病態により、レーザー治療、ステロイド薬局所投与、硝子体切除術などとの併用治療を行うことが多い(推奨度2)
  1. 妊娠の可能性のある糖尿病患者では、より厳格な血糖コントロールが強く推奨され、妊娠期間中だけでなく、出産後1年間は慎重に眼底検査を受けることが強く推奨される(推奨度2)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 糖尿病診療ガイドライン2019に基づき、定期的な眼科受診、血糖コントロール・脂質コントロールと糖尿病網膜症の関係、糖尿病網膜症の眼科治療ついて改訂を行った。


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