加齢黄斑変性 :トップ    
監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科
湯澤 美都子 日本大学 視覚科学系眼科学分野

概要

疾患のポイント:
  1. 加齢黄斑変性(age-related macular degeneration、AMD)は加齢に基づく黄斑異常の総称であり、前駆期とAMDに分けられ、さらにAMDは滲出型と萎縮型に分けられる。萎縮型は黄斑に地図状萎縮が生じる。治療法はない。滲出型には脈絡膜新生血管(choroidal neovascularization、CNV)に基づく病変と、CNVを伴わない1乳頭径以上の網膜色素上皮剥離が含まれる。CNVによる滲出型加齢黄斑変性(AMD)の特殊型としてポリープ状脈絡膜血管症(Polypoidal choroidal vasculopathy、PCV)と網膜血管腫状増殖(retinal angiomatous proliferation、RAP)とがある。
  1. 問診では、①片眼性か両眼性か、②罹病期間、③以前の治療歴、④アレルギー、蛍光眼底造影、脳梗塞(抗VEGF薬の投与)、肝機能障害(光線力学療法)の有無の4つのポイントを押さえて必要な情報を得る。
 
診断: >詳細情報 
  1. 50歳以上、黄斑(中心窩を中心に半径3,000μmの範囲)に出血、滲出を認めたら滲出型AMDを想起する。
  1. 光干渉断層計検査(OCT)、フルオレセイン蛍光造影(FA)、インドシアニングリーン蛍光造影(IA)を行う。
  1. FA、IAにより病型(CNVによるAMD、PCV、RAP)を診断する。病変と中心窩との位置をFA、OCTで確認する。
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 滲出型AMD、PCVのいずれにおいても視力予後にはCNVの位置(中心窩とそれ以外、網膜色素上皮の上と下)、中心窩の出血、特に網膜下出血や滲出の量や持続期間が関係する。
 
治療: >詳細情報 
  1. CNV、PCVの異常血管網とポリープが、中心窩外にあれば視力にかかわらずレーザー光凝固をする。
  1. 中心窩にあるCNVでは視力にかかわらず抗VEGF薬(ラニビズマブ[ルセンティス]0.5mgあるいはアフリベルセプト[アイリーア]2mg)の硝子体内注射を行う。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の病型と視力検査
  1. FA、IAにより、CNVによる滲出型加齢黄斑変性(AMD)、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)、網膜血管腫状増殖(RAP)を診断する。
  1. FA、OCTにより、病変と中心窩との位置を確認する。
○ OCTFA、IA検査を行う。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

加齢黄斑変性の治療指針
ルセンティスの硝子体内投与
アイリーアの硝子体内投与
光線力学療法(PDT)の照射範囲
アイリーア、ルセンティスの硝子体内投与
classic CNVのフルオレセイン蛍光眼底造影写真と光干渉断層計
occult with no classic CNVの蛍光眼底造影写真と光干渉断層計
classic CNVとoccult CNVの混在
RAP(Stage 1)
RAP(Stage 2)
著者校正/監修レビュー済
2016/11/30


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