視神経炎 :トップ    
監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科
中尾雄三 近畿大学医学部眼科

概要

疾患のポイント:
  1. 視神経炎は、視神経内の炎症で、その特徴は視力低下、視野異常、中心フリッカー値低下、瞳孔対光反応障害、色覚異常、眼底異常(あり・なし)、眼球運動時痛である。<図表>
  1. 視神経炎は、特発性視神経炎、多発性硬化症の視神経炎、視神経脊髄炎の視神経炎(抗アクアポリン[AQP]4抗体陽性視神経炎)に分類される。
  1. わが国の発生頻度は特発性の視神経炎が65%、多発性硬化症の視神経炎が25%、視神経脊髄炎の視神経炎(抗AQP4抗体陽性視神経炎)が10%( エビデンス )と推測される。
  1. 前眼部、眼球内に急性・亜急性の視機能障害を説明する異常所見がなく、瞳孔対光反応障害を確認することにより視神経炎を想起する。眼底所見で視神経乳頭の浮腫や蒼白があれば視神経炎を疑うが、異常なしもある(球後視神経炎)。

診断: >詳細情報 
  1. 視神経炎の症状所見(<図表>)には、視力低下、視野異常(中心暗点が多い)(<図表>)、中心フリッカー値低下( エビデンス <図表>)、瞳孔対光反応障害、色覚異常、眼底異常(あり・なし)(<図表>)、眼球運動時痛の特徴がある。
  1. 視覚誘発電位異常(P100潜時時間の延長、振幅低下)、MRI(Short TI inversion recovery、STIR法)の視神経内高信号は診断に重要である。<図表>  …

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

視神経炎を確定診断するための画像検査法
  1. MRIのSTIR法では視神経の炎症部分が高信号に描出される。T1強調画像脂肪抑制造影法では活動性炎症病変が高信号に増強されるが、萎縮では増強がみられない。
○ 視神経の炎症や萎縮の有無は1)で判断し、活動性炎症の有無は2)で判断する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

視神経炎の治療方針
視神経炎の症状と所見
視神経炎の眼底所見(視神経乳頭の所見)
視神経炎のSTIR所見
著者校正/監修レビュー済
2016/08/19


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