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概要・推奨
疾患のポイント:- 非ST上昇型心筋梗塞とは、不安定プラークの破綻あるいは血管のびらんに血栓形成が生じ冠動脈の内腔閉塞を来す急性冠症候群(ACS)の1病態であり、心電図上はSTの持続的上昇を示さないが、心筋に障害を認め心筋逸脱酵素であるトロポニンT、トロポニンIあるいはCPK、CPK-MBの上昇を認める状態である。症状としては20分以上継続する胸痛を認めることが多い。また、心電図はST低下あるいはT波の陰転化等を認めることもあるが変化のないこともある。
診断: >詳細情報 - ポイント:
- 非ST上昇型心筋梗塞は、 不安定狭心症 、 ST上昇型心筋梗塞 と共に、急性冠症候群(ACS)の一の病態である。これらの病態は類似した病態でもあり、また不安定狭心症は非ST上昇型心筋梗塞、ST上昇型心筋梗塞に悪化をすることもある。したがって、非ST上昇型心筋梗塞の評価は、急性冠症候群の評価と並行して以下のように行う。
- 急性冠症候群の急性期対応のまとめ: >詳細情報
- 急性冠症候群のリスクの評価:
- 急性冠症候群のリスクの評価のポイント:
- 問診・診察、心電図、心筋障害のバイオマーカーによる最初のリスク評価を行う。
- 問診・診察:
- 問診・診察としては胸痛の種類や、既往歴、リスク因子(1:糖尿病、2:高血圧、3:喫煙、4:高コレステロール血症、5:冠動脈疾患の家族歴)などに焦点をあわせて確認を行う。
- 心電図:
- 心電図による評価を来院10分以内に行う。ST上昇型心筋梗塞は、2つの連続する誘導のSTの≥1 mm(0.1 mV)の上昇または、V2 または V3誘導ののSTの≥2 mm (0.2 mV)の上昇、新規発症の左脚ブロックにて診断される。非ST上昇型心筋梗塞は、STの低下またはQ波を伴わないT波の陰転化を認めるこ…
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■診断のための検査
- 鑑別疾患として、他にトロポニン陽性となる疾患である、心筋炎や大動脈解離、肺血栓症、心不全などに起因する心筋障害が考えられ、問診や心電図所見により鑑別を行う。
- 病院へ胸痛で来院するも、症状が消失し、心電図変化なく、トロポニンも陰性であれば、後日運動負荷を行う事で問題がない事が多い。一方、症状・心電図変化を認めた場合は、リスク評価に基づいて緊急または待機的に冠動脈造影を行う。
- 大動脈解離や肺血栓塞栓症を疑う場合はD-dimerや胸部動脈造影などによる評価の追加を検討する。
○ 診断のためには1-3)のいずれかと4)による評価を行い、さらに5)を追加する。症状が安定する場合は6)-8)を考慮する。また、大動脈解離や肺血栓塞栓症を疑う場合は9)10)を追加する。
疾患のポイント:
- 非ST上昇型心筋梗塞とは、不安定プラークの破綻あるいは血管のびらんに血栓形成が生じ冠動脈の内腔閉塞を来す急性冠症候群(ACS)の1病態であり、心電図上はSTの持続的上昇を示さないが、心筋に障害を認め心筋逸脱酵素であるトロポニンT、トロポニンIあるいはCPK、CPK-MBの上昇を認める状態である。症状としては20分以上継続する胸痛を認めることが多い。また、心電図はST低下あるいはT波の陰転化等を認めることもあるが変化のないこともある。
診断: >詳細情報
- ポイント:
- 非ST上昇型心筋梗塞は、 不安定狭心症 、 ST上昇型心筋梗塞 と共に、急性冠症候群(ACS)の一の病態である。これらの病態は類似した病態でもあり、また不安定狭心症は非ST上昇型心筋梗塞、ST上昇型心筋梗塞に悪化をすることもある。したがって、非ST上昇型心筋梗塞の評価は、急性冠症候群の評価と並行して以下のように行う。
- 急性冠症候群の急性期対応のまとめ: >詳細情報
- 急性冠症候群のリスクの評価:
- 急性冠症候群のリスクの評価のポイント:
- 問診・診察、心電図、心筋障害のバイオマーカーによる最初のリスク評価を行う。
- 問診・診察:
- 問診・診察としては胸痛の種類や、既往歴、リスク因子(1:糖尿病、2:高血圧、3:喫煙、4:高コレステロール血症、5:冠動脈疾患の家族歴)などに焦点をあわせて確認を行う。
- 心電図:
- 心電図による評価を来院10分以内に行う。ST上昇型心筋梗塞は、2つの連続する誘導のSTの≥1 mm(0.1 mV)の上昇または、V2 または V3誘導ののSTの≥2 mm (0.2 mV)の上昇、新規発症の左脚ブロックにて診断される。非ST上昇型心筋梗塞は、STの低下またはQ波を伴わないT波の陰転化を認めるこ…
■診断のための検査
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診断のための検査
- 鑑別疾患として、他にトロポニン陽性となる疾患である、心筋炎や大動脈解離、肺血栓症、心不全などに起因する心筋障害が考えられ、問診や心電図所見により鑑別を行う。
- 病院へ胸痛で来院するも、症状が消失し、心電図変化なく、トロポニンも陰性であれば、後日運動負荷を行う事で問題がない事が多い。一方、症状・心電図変化を認めた場合は、リスク評価に基づいて緊急または待機的に冠動脈造影を行う。
- 大動脈解離や肺血栓塞栓症を疑う場合はD-dimerや胸部動脈造影などによる評価の追加を検討する。
○ 診断のためには1-3)のいずれかと4)による評価を行い、さらに5)を追加する。症状が安定する場合は6)-8)を考慮する。また、大動脈解離や肺血栓塞栓症を疑う場合は9)10)を追加する。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
著者により作成された情報ではありません。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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編集部編集コンテンツ:
関連する医療事故:
- 手術前の患者で、心電図異常などあれば、術前に必ず循環器内科による評価を行う:
- 事例:術前検査を施行、心電図にて心筋梗塞の疑いありとのコメントおよび異常を気付いた。しかし、採血上は心筋逸脱酵素の上昇は認めず、自覚症状のなかった。入院翌日も予定通り局所麻酔下で約1時間の緑内障濾過手術を行った。術後3日目、努力様呼吸が認められ、精査で心室中隔破裂および冠動脈3枝病変を認め、状態改善せず死亡に至った。(詳細情報ページ:医療事故情報 詳細表示)
- 吐き気を認める患者の鑑別に心筋梗塞を入れる:
- 事例:吐き気を訴えた患者をウイルス性腸炎と診断。整腸剤などを処方されたが病状は改善せず、翌27日朝、急性心筋梗塞で死亡となった。遺族が訴訟。(詳細情報ページ:医療事故情報 詳細表示)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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