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IgA腎症

著者: 高橋和男1) 藤田医科大学 医学部解剖学Ⅱ

著者: 湯澤由紀夫2) 藤田医科大学 医学部腎臓内科学

監修: 岡田浩一 埼玉医科大学 腎臓内科

著者校正/監修レビュー済:2020/05/14
参考ガイドライン:
  1. 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)難治性腎疾患に関する調査研究班:エビデンスに基づくIgA腎症診療ガイドライン 2017

概要・推奨  

  1. 尿蛋白1g/日以上を伴うIgA腎症患者では、ACE阻害薬またはARBは腎予後を改善するため積極的に勧められる(推奨度1)
  1. 尿蛋白0.5g/日以上を伴うIgA腎症患者では、ACE阻害薬またはARBは腎予後を改善する可能性があり、治療法として推奨される(推奨度2)
  1. 蛋白尿を伴うIgA腎症において、ジピリダモールによる抗血小板薬は蛋白尿を減少させる可能性があり検討してもよい(推奨度3)
  1. ステロイド(パルス療法を含む)は、1g/日以上の蛋白尿を有し正常から軽度の腎機能低下のIgA腎症患者の腎予後を改善するため、積極的に勧められる(推奨度1)
  1. 蛋白尿が1g/日以上で腎機能低下がない、または軽度なIgA腎症患者は、レニン・アンジオテンシン系阻害薬に加えステロイド使用の併用が推奨される(推奨度2)
  1. 扁桃摘出術+ステロイドパルス療法はIgA腎症患者の腎予後を改善する可能性があり、検討してもよい(推奨度2)
  1. 進行性IgA腎症に対しステロイドに加えて他の免疫抑制薬(シクロホスファミドその後のアザチオプリンの投与など)は、蛋白尿を減少し腎予後を改善する可能性があるため検討してもよい治療法である(推奨度3)
  1. 急速に腎機能が低下し、組織上半月体形成性糸球体腎炎を呈するIgA腎症に対して、ステロイド療法(パルス療法を含む)にシクロホスファミドを初期に使用することは、腎予後を改善する可能性があり検討してもよい治療法である(推奨度3)
  1. IgA腎症の患者において蛋白尿を1g/日以下に減少させることにより予後改善が見込まれるため、積極的な治療介入にて1g/日以下に保つことが強く勧められる(推奨度1)
  1. IgA腎症の患者において0.5g/日以上の蛋白尿を伴う場合、0.5g/日以下に比し予後不良となるため治療介入が勧められる(推奨度1)
  1. 臨床的重症度と組織学的重症度でリスクを層別化、リスクに合わせた治療をすることが勧められる(推奨度1)
  1. IgA腎症患者は禁煙をすることが勧められる(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。

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