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概要・推奨
疾患のポイント:- ガス中毒症とは、ガス状の化学物質を直接吸入し中毒症状を来たすことである。
- ガス中毒の対応はABCの安定化から始まり、曝露環境や原因物質の同定および合併症管理へとつながる。
- 火災現場ではCO中毒( 一酸化炭素中毒 )とシアン中毒( シアン・硫化水素中毒 )、自殺目的では硫化水素中毒やCO中毒などが想起されやすい。また、温泉や火山での硫化水素中毒や二酸化硫黄中毒などは特に疑ってかかる。
- 暖房器具の不完全燃焼によるCO中毒、自殺目的の硫化水素中毒やCO中毒、相手にめがけた催涙ガス、嗜好目的のシンナー中毒やブタンガス中毒、そのほか、重症者を伴う集団発生時にはテロ( 爆弾テロ )や災害など、社会現象を巻き起こしたガス中毒なども鑑別に入れ、病歴聴取を行う。
- CO中毒:( 一酸化炭素中毒 )参照
- シアン中毒・硫化水素中毒:( シアン・硫化水素中毒 )参照
診断: >詳細情報 - COに曝露された病歴があり、血液ガスにてCO-Hb濃度の上昇があればCO中毒( 一酸化炭素中毒 )と診断する。
- 硫化水素に曝露された病歴があり、硫化水素濃度探知器にて高濃度を示していれば硫化水素中毒( シアン・硫化水素中毒 )と診断する。
- 特徴的な臭いによる診断(アーモンド臭のシアン、ニンニク臭の有機リンやヒ素、モスボール臭の樟脳、梨臭の抱水クロラール、腐った卵臭の二酸化硫黄や硫化水素)も有効な場合があるが、硫化水素中毒は、高濃度だと嗅神経麻痺を起こし、シアン中毒ではヒトの40%しかアーモンド臭を感知できない。臭いがしない中毒性の高いガス中毒も多く存在するため、安易な曝露は避けるべきである。
治療: >詳細情報 - 低酸素血症を認める患者、およびCO中毒を疑う患者においては、高流量100%酸素投与(リザーバー付マスクで酸素10~15L/分)を開始する。
- CO中毒において、CO‐Hb濃度が25~…
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。
■初診時の対応と特に大事な検査例
- 血液ガス、乳酸値で重症度を評価する。
- 心筋障害などの合併症を平行して評価する。
- 低酸素血症患者では至急酸素投与を開始する。
○ ガス中毒が疑わしい場合は直ちに酸素を投与し、血液ガス分析を行う。
疾患のポイント:
- ガス中毒症とは、ガス状の化学物質を直接吸入し中毒症状を来たすことである。
- ガス中毒の対応はABCの安定化から始まり、曝露環境や原因物質の同定および合併症管理へとつながる。
- 火災現場ではCO中毒( 一酸化炭素中毒 )とシアン中毒( シアン・硫化水素中毒 )、自殺目的では硫化水素中毒やCO中毒などが想起されやすい。また、温泉や火山での硫化水素中毒や二酸化硫黄中毒などは特に疑ってかかる。
- 暖房器具の不完全燃焼によるCO中毒、自殺目的の硫化水素中毒やCO中毒、相手にめがけた催涙ガス、嗜好目的のシンナー中毒やブタンガス中毒、そのほか、重症者を伴う集団発生時にはテロ( 爆弾テロ )や災害など、社会現象を巻き起こしたガス中毒なども鑑別に入れ、病歴聴取を行う。
- CO中毒:( 一酸化炭素中毒 )参照
- シアン中毒・硫化水素中毒:( シアン・硫化水素中毒 )参照
診断: >詳細情報
- COに曝露された病歴があり、血液ガスにてCO-Hb濃度の上昇があればCO中毒( 一酸化炭素中毒 )と診断する。
- 硫化水素に曝露された病歴があり、硫化水素濃度探知器にて高濃度を示していれば硫化水素中毒( シアン・硫化水素中毒 )と診断する。
- 特徴的な臭いによる診断(アーモンド臭のシアン、ニンニク臭の有機リンやヒ素、モスボール臭の樟脳、梨臭の抱水クロラール、腐った卵臭の二酸化硫黄や硫化水素)も有効な場合があるが、硫化水素中毒は、高濃度だと嗅神経麻痺を起こし、シアン中毒ではヒトの40%しかアーモンド臭を感知できない。臭いがしない中毒性の高いガス中毒も多く存在するため、安易な曝露は避けるべきである。
治療: >詳細情報
- 低酸素血症を認める患者、およびCO中毒を疑う患者においては、高流量100%酸素投与(リザーバー付マスクで酸素10~15L/分)を開始する。
- CO中毒において、CO‐Hb濃度が25~…
■初診時の対応と特に大事な検査例
■
初診時の対応と特に大事な検査例
- 血液ガス、乳酸値で重症度を評価する。
- 心筋障害などの合併症を平行して評価する。
- 低酸素血症患者では至急酸素投与を開始する。
○ ガス中毒が疑わしい場合は直ちに酸素を投与し、血液ガス分析を行う。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
著者により作成された情報ではありません。
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※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
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すべての医療従事者の皆様に敬意を表します。
人々の健康を守っていただき、ありがとうございます。
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