偽痙攣・偽意識障害 :トップ    
監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院
千葉拓世 University of Massachusetts, Emergency Medicine

概要

疾患のポイント:
  1. 偽けいれん・偽意識障害とは、けいれんや麻痺や感覚障害などさまざまな神経学的異常が器質的な疾患によらず心因性に出現することである。身体症状および関連障害(somatic symptom and Related Disorders)の一環として転換性障害(conversion disorder[ functional neurological symptom disorder])と分類される。けいれんが症状として出てくるときはpsychogenic nonepileptic seizureという名称が使われる。
  1. これらの疾患は脳の器質的疾患ではないが、決して意図的に起こされているわけではない(詐病とは異なる)。心因的要素が原因となって起こっていて、患者さんと接するときには偽物ではなく患者を苦しめている現実の疾患であることを認識しておく必要がある。
  1. 偽けいれん(pseudoseizure)やヒステリー性けいれん(hysterical seizure)という名称が以前は使われていたが、先入観を伴っている表現であり、最近では心因性非てんかん性発作(psychogenic nonepileptic seizure、PNES)と呼ばれる。
  1. 転換性障害は軽いものまで含むと0.2%の割合で認められ、精神疾患の合併も非常に多い。 一般に女性に多く、年齢はさまざまである。PNESは1万人あたり2~33人と推定されている。  エビデンス 
 
診断: >詳細情報 
  1. 診断には、てんかんを含む器質的疾患を除外することが必要である。心因性に神経症状を起こしている場合と器質的疾患を見分けるポイントはいくつかあるが、必ずしも1つの病歴や所見に頼ってはならず、総合的に判断することが求められる。 エビデンス  エビデンス <図表><図表>
  1. 基本的なアプローチとして、まずは器質的疾患を積極的に探すことが大切になる。最初は器質的疾患があるものとして対応するのが望ましい。バイタルサイ…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

診断時器質的疾患の除外のための初期検索
  1. 心因性と診断する前には必ず器質的疾患の除外を行う必要がある。検査漬けにすることなく必要な検査を適切に行う必要がある。
○ 検査漬けに注意しつつ、器質的疾患を除外する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

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著者校正/監修レビュー済
2017/01/26


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