動悸

著者: 武村克哉 琉球大学病院 地域・国際医療部

監修: 徳田安春 一般社団法人 群星沖縄臨床研修センター

著者校正/監修レビュー済:2020/09/10

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概要・推奨  

概要:
  1. 動悸とは、通常自覚しない心臓の鼓動を不快に感じる症状の総称である。
  1. 息切れ、呼吸困難、失神などの随伴症状を有する場合は心疾患の有無を必ず確認する必要がある。
  1. 動悸の特徴どのような動悸か頻拍や不整はあるかなど)を詳細に聴取することは、動悸の原因を探る重要な手がかりとなる。
 
推奨:
  1. 動悸を主訴に来院する患者の原因は、受診先によってその頻度が異なる。救急外来受診患者の場合は心疾患が最も多いが、内科外来受診患者の場合は精神疾患が心疾患を上回る。したがって、状況により鑑別疾患を変えることが推奨される(推奨度2
  1. 動悸を主訴に来院した患者において、以下の4項目のうち1項目も該当しない場合は心疾患が原因である可能性は低いと考えられる。
  1. 男性脈が不整である心疾患の既往がある動悸の自覚が5分以上続く。
  1. したがって、これらの4つの質問を行い、1つでも陽性ならば、心疾患を念頭に置いて診察を行うことが推奨される(推奨度2
  1. 失神や失神前症状を伴う動悸の患者を診た場合の多くは心室頻拍症であるが、上室頻拍症でも上記症状を伴うことがある。したがって、失神や失神前症状を伴う動悸の患者を診たときには、心室頻拍症だけでなく、おそらく上室頻拍症も鑑別に挙げるべきである(推奨度2
  1. 動悸の鑑別疾患に精神疾患は常に上位に考えておく必要がある。特にうつ病、パニック障害、全般性不安障害、身体化障害は動悸との関連性が強いと思われる(推奨度2
  1. 24時間ホルター心電図検査は、繰り返し原因不明の動悸症状が発現する場合には、動悸を自覚したときの心電図波形が記録に残るため、心原性かどうかの判断において非常に有用な検査方法の1つである。したがって、連日にわたり症状が再発する場合には推奨される(推奨度1
  1. 精神疾患に上室性不整脈は高率で合併することがわかっているため、動悸を主訴に来院した患者で初めから精神疾患を疑う場合でも、1回は24時間ホルター心電図などで不整脈の評価を行うことが望ましい(推奨度2
  1. Continu…
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、概要および問診・診察のポイントについて加筆修正を行った。

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