動悸 :トップ    
監修: 徳田安春 一般社団法人 群星沖縄臨床研修センター
水野 篤 聖路加国際病院 循環器内科・QIセンター

概要

症状のポイント: >詳細情報 
  1. 動悸とは、心臓の拍動が自分で感じられる状態を指す。
  1. 動悸は比較的多くの人が訴える症状で、外来受診患者500人のうち80人(16%)が動悸を主訴にしたというデータがある。 エビデンス 
  1. 動悸単独では、基本的には予後に影響する症候ではない。 エビデンス 
 
緊急時の対応: >詳細情報 
  1. 動悸を主訴に来院する患者の中には、急性冠症候群に伴う心室頻拍、甲状腺クリーゼ、褐色細胞腫クリーゼなど緊急を要する疾患が原因のことがある。
  1. その際には、循環器内科、内分泌代謝内科と連携して速やかな対応が必要とされる。また、低血糖の場合も動悸で受診することがある。その際には、速やかにブドウ糖の投与を行う。
 
症状治療診断的治療: >詳細情報 
  1. 基本的には動悸の原因に応じた薬物療法が推奨される。
 
入院の決定: >詳細情報 
  1. 急性冠症候群に伴う致死的不整脈や甲状腺クリーゼ、褐色細胞腫クリーゼなどが原因で動悸を訴えている患者の場合は入院を考慮する必要がある。
 
診断へのアプローチ:(診察 >詳細情報 ・鑑別疾患 鑑別疾患 )
  1. 動悸の診断では、心疾患に起因する症状であるかどうかの判断を行う。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時 原因評価のために行う評価例
  1. 原因は不整脈を中心とした心疾患、パニック障害や全般性不安障害など精神疾患、低血糖や甲状腺機能亢進症など内分泌代謝疾患を含め、さまざまである。
  1. 動悸の原因の大部分は生命予後に影響を与えないが、まれに重症疾患のことがあるので注意が必要。
  1. 低血糖や甲状腺機能亢進症などの疾患を疑ったときは血液検査を行う。
  1. 来院時に症状を伴う場合は、12誘導心電図を必ず検査する。
  1. 来院時に症状を伴わないが連日にわたり症状を認める場合は、ホルター心電図を検査する。
○ 鑑別疾患に基づき下記の検査を考慮する。ルーチンで1)、6)、8)を評価する。低血糖を疑ったときは2)、甲状腺機能亢進症を疑った場合は9)を薬物中毒を疑う場合は10)を褐色細胞腫を疑った場合は11)を行う。来院時に症状を認める際には12)を、連日症状を認める際には13)を心疾患を疑う場合は3)、4)、19)を肺塞栓を疑う場合は5)を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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動悸の鑑別
著者校正/監修レビュー済
2017/01/26


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