徐脈 :トップ    
監修: 永井良三 自治医科大学
相良耕一1) 鈴木信也2) 1)財団法人心臓血管研究所付属病院 循環... 2)財団法人心臓血管研究所付属病院

概要

所見のポイント
  1. 成人の正常心拍数については、50~90/分、60~100/分、60~80/分などさまざまな基準が提示され、一定の見解はない。よって、徐脈の定義も「50/分以下」や「60/分以下」など複数の定義が混在している。一般的には、Rubenstein分類による洞性徐脈の定義が「50/分以下の持続性洞性徐脈」とされていることもあり、「50/分以下」を徐脈と定義することが多い。ただし、臨床的に何らかの症状が出現し得るレベル、という意味で「30~40/分」を真の徐脈とする考えもある。
  1. 洞不全症候群と房室ブロック(Mobitz II型以上)において徐脈を呈する場合、失神、けいれん、眼前暗黒感、めまい、息切れ、易疲労感などの症状、あるいは心不全を呈する症例はペースメーカ植込みの適応となる。
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 失神などの症状を有する高度房室ブロックの症例( 高度・完全房室ブロック )では、心停止による突然死のリスクを有しており、ペースメーカ植込みが強く推奨される。一時的ペーシング挿入のうえ、待機的にペースメーカを植込む、あるいは、緊急でペースメーカ植込みを行う場合もある。(参照: ペースメーカ植込み、フォローアップ )
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1.  洞不全症候群 にせよ、 房室ブロック にせよ、症状を有するものに対しては、ペースメーカ植込みの適応となる場合が多い。
  1. 患者がペースメーカの植込みを拒否した場合や、全身状態(寝たきり、悪性腫瘍の末期など)によっては薬物療法が行われる場合もある。
  1. 洞性徐脈性不整脈のペースメーカ植込みの適応:アルゴリズム
  1. 徐脈性心房細動のペースメーカ植込みの適応:アルゴリズム
  1. 房室ブロックのペースメーカ植込みの適応:

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

徐脈性不整脈の診断に有用な検査
  1. まず、徐脈性不整脈の診断、および症状との関連を明らかにすることから始まる。
○ 診断のために1)はすべての患者に必須である。失神、めまいなど一過性に出現する症状との関連を明らかにするために2)を行い、診断が困難な場合には4)や5)も勧められる。3)に対する心拍応答や房室ブロック出現有無も診断の参考になる。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

洞性徐脈性不整脈、徐脈性心房細動、房室ブロック(第2~3度)の治療方針
洞性徐脈性不整脈のペースメーカ植込みの適応
徐脈性心房細動のペースメーカ植込みの適応
房室ブロックのペースメーカ植込みの適応
洞機能不全症例によく観察される、反復する発作性心房細動とその停止時の一過性洞停止を示すモニター心電図波形
完全房室ブロックを呈した心電図
著者校正/監修レビュー済
2017/03/31


詳細ナビ