今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

改訂のポイント:
  1. 夜間に徐脈を認める場合、睡眠時無呼吸症の検査を検討する。

概要・推奨   

  1. ホルター心電図をはじめとする心電図記録で洞不全症候群が疑われた場合、有益な心電図記録を得るためには、繰り返し長時間の記録が必要である(推奨度1)
  1. 洞不全症候群に伴う失神、めまいなどの症状にはペースメーカー植込みが唯一確立された治療法である(推奨度1)
  1. ペースメーカー初回植込み時に心房心室順次ペーシングや心房もしくは心室単独ペーシングにするかは再手術のリスクと初回植込み時のリスクとのバランスによって考慮することが推奨される(推奨度2)
アカウントをお持ちの方はログイン
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約
  1. 洞不全症候群では多くの患者で主に心房細動を合併するため、抗凝固療法を考慮すべきである。心房細動診断時にはCHADS2やCHA2DS2-VASCに準じてリスクの層別化を行い、抗凝固療法の適応を判断すべきである(推奨度1)

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 洞不全症候群(sick sinus syndrome、SSS)とは、洞房結節の機能不全(洞房結節自身もしくはその周囲の線維化)が原因で、失神やめまい、ふらつき、倦怠感などの症状を来す疾患である。
  1. 洞不全症候群とは、失神やめまい、ふらつき、倦怠感など脳虚血症状と心電図所見との一致をみることで診断となる。
  1. 主に高齢者(平均70歳程度)で、女性にやや多く、他の合併疾患を有することが多い。
  1. 徐脈の存在と心電図所見とが必ずしも一致しないことがあり、非侵襲的検査(安静時心電図、ホルター心電図、トレッドミル、心エコー検査などの運動負荷検査)から始め、必要に応じて電気生理学的検査や植込み型ループレコーダーなどを行い、確定診断となる。
  1. 心房性頻脈性不整脈の合併頻度が高く、その主なものは心房細動と心房粗動である。
  1. 徐脈のみで確定診断はできない。徐脈に伴う症状を有することが、診断上必要である。
病歴・診察のポイント  
  1. 高齢者に認められる傾向が強く、他の合併疾患を伴うことも多い。そのため、失神やめまい、ふらつき、倦怠感などの症状が徐脈と関連しているかどうかを、可能なかぎり問診で確認する。

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
西原崇創 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:山下武志 : 講演料(第一三共(株),ブリストル・マイヤーズ スクイブ(株),ノバルティスファーマ(株),大塚製薬(株),日本ベーリンガーインゲルハイム(株),バイエル薬品(株)),原稿料(第一三共(株)),研究費・助成金など(第一三共(株))[2024年]

ページ上部に戻る

洞不全症候群

戻る