めまい :トップ    
監修: 野口善令 名古屋第二赤十字病院
高田俊彦 福島県立医科大学 白河総合診療アカデミー

概要

症状のポイント:
  1. めまいとは、主観的な感覚であり、ときに言語化が難しいが、目が回るような感覚、浮遊感、目の前が暗くなることなどを表すことが多い。
  1. めまいを訴える患者の50%程度は末梢性めまい。中枢性めまいは10%程度、前失神は10%程度、その他の原因および原因不明が30%程度である。
  1. 中枢性めまいや前失神を見落とすと、その後の死亡リスクが高くなる。これらの危険なめまいを見逃さない。
 
緊急時の対応: >詳細情報 
  1. めまいを主訴とする疾患で緊急対応が必要なものとして、中枢性めまい(小脳出血、小脳脳幹梗塞)、急性出血(子宮外妊娠や消化管出血)や不整脈による前失神がある。それぞれの診断、症状に従い治療する。
 
症状治療、診断的治療: >詳細情報 
  1. 良性発作性頭位めまい症(BPPV)ではEpley法が推奨される。 エビデンス 
  1. Epley法:<図表>
  1. 末梢性めまい症で症状が改善しない場合は抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン[アタラックスP]、ジメンヒドリナート[ドラマミン])、ベンゾジアゼピン系薬(ロラゼパム[ワイパックスなど])の使用が推奨される。炭酸水素ナトリウム(メイロン)、ベタヒスチンメシル酸塩(メリスロンなど)はよく使用されているが、その効果を支持する根拠は乏しい。吐き気が改善しない場合は制吐薬(メトクロプラミド[プリンペランなど])の使用を考慮する。
 
診断へのアプローチ:(診察 >詳細情報 )
  1. めまい(dizziness)を回転性めまい(vertigo)、前失神(presyncope)、不安定性めまい(平衡障害[disequilibrium]とふらつき[light-headedness])の4つに分類して診断を進める。回転性めまいは、さらに中枢性めまいと末梢性めまいに分類される。
  1. めまいを訴える患者の50%程度は末梢性めまいである。したがって、多くの患者は末梢性めまい、なかでも特に多いBPPVの診断となる。中枢性めまいは10%程度、前失神は10%程度、その他の原因および原因不明が3…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時評価例
  1. 問診で回転性・不安定性(ふらつき、平衡障害)・前失神の分類を行う。
  1. 中枢性めまいを疑う患者では脳神経所見、歩行障害を中心に神経所見の評価を行い、MRIを実施する。
  1. BPPVを疑う患者にはDix-Hallpikeテストを実施する。
○ 前失神を認める患者では2)~6)、11)14)を考慮する。中枢性めまいを疑う患者では7)8)を考慮する。不安定性めまいを認める患者では7)~10)を考慮する。BPPVを疑う患者では1)の診察を行う。小脳・脳幹出血、くも膜下出血を疑う患者では11)を考慮する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
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一般的なめまいの分類と診断アルゴリズム
著者校正/監修レビュー済
2018/07/23

改訂のポイント:
定期レビューを行った。


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