めまい

著者: 林理生 福島県立医科大学 大学院医学研究科

監修: 野口善令 名古屋第二赤十字病院

著者校正/監修レビュー済:2020/01/31
参考ガイドライン:
  1. 米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会(AAO-HNSF):Benign Paroxysmal Positional Vertigo (BPPV) - Update March 2017

概要・推奨  

  1. 「めまい」の分類には、めまいの性状ではなく病歴を重要視することが強く推奨される(推奨度1)
  1. BPPVにおけるDix-Hallpikeテストの感度は50~78%程度であるが、Dix-Hallpikeテスト陽性で嘔吐または回転性めまいがある場合はBPPVの可能性が高くなる(陽性尤度比7.6)ため、末梢性めまいを疑う場合には行うことが推奨される(推奨度2)
  1. 神経局在所見を認めにくい脳血管障害によるめまいは、前下小脳動脈領域の閉塞で生じやすい。見逃さないためには、持続時間が長い回転性めまいにおいて聴力障害・歩行障害の確認、血管障害の危険因子の確認が重要である(推奨度1)
  1. 超急性期(発症3時間以内)脳梗塞でのMRIは解釈に注意が必要となる(推奨度1)
  1. BPPVの患者にEpley法を行うことは強く推奨される(推奨度1)
  1. BPPVにおける薬剤治療は推奨されていない(推奨度3)
  1. 末梢性めまいにおいて、抗ヒスタミン薬のほうがベンゾジアゼピン系薬に比べて症状改善効果が高く、副作用も少ない(推奨度2)
  1. 帰宅後のリハビリテーションとしてEpley法が強く推奨される(推奨度2)
  1. 中枢性と前庭神経炎の鑑別にはHead Impulse Testが有用である(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、診断アルゴリズムについて加筆修正を行なった。


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