顔面筋の麻痺 :トップ    
監修: 永山正雄 国際医療福祉大学大学院医学研究科 神経内科学
黒田岳志 河村満 昭和大学 内科学講座神経内科学部門

概要

症状のポイント:
  1. 顔面筋の麻痺とは、文字通り顔面筋の運動麻痺のことである。
  1. 顔面筋の麻痺は大きく「顔面麻痺」と「顔面神経麻痺」に分けられる。「顔面麻痺」は筋および神経筋接合部疾患に伴う「筋性顔面麻痺」と顔面神経核より中枢側で神経障害された核上性の障害による「中枢性顔面麻痺」に分けられ、「顔面神経麻痺」は核性の障害によるものを「中枢性顔面神経麻痺」、核下性の障害によるものを「末梢性顔面神経麻痺」と呼ぶ。
  1. 顔面筋の麻痺(分類):<図表><図表>
 
緊急対応: >詳細情報 
  1. 各疾患の治療方針に応じて治療をただちに開始することが奨励される。特に中枢性顔面麻痺は脳梗塞や脱髄疾患などが疑われ、緊急性が高く、入院治療を要することが多い。
 
症状治療・診断的治療: >詳細情報 
  1. 閉眼不全に伴う眼乾燥に対しては、点眼薬を使用し、角膜炎を予防する。
  1. Bell麻痺に矛盾するような所見がなければ、Bell麻痺に準じて治療を開始し治療経過が典型的かを確認する。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 診断に苦慮する場合やすぐに治療が開始できない場合は、専門医への相談を考慮するべきである。
  1. 特に、中枢性顔面麻痺の原因として、急性発症であれば血管障害や多発性硬化症、慢性進行性であれば腫瘍性病変を疑う。急性発症の場合は、早急に専門科にコンサルトし、入院を考慮する。
 
診断へのアプローチ:(身体診察: >詳細情報 ・鑑別疾患: 鑑別疾患 ・診断アルゴリズム:…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の血液検査オーダー例
  1. 治療に基礎疾患の有無のスクリーニング、ステロイドを使用する前の全身評価のため。
○ 顔面筋の麻痺を認める患者には下記1)~4)のスクリーニングを行い、必要に応じてほかの検査項目を追加する。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

顔面筋の麻痺:診断アルゴリズム
顔面筋の麻痺(分類)
顔面筋の麻痺(分類)
顔面神経麻痺患者の原因と頻度
40点法(柳原法)による顔面神経麻痺の評価
Ramsay Hunt症候群と帯状疱疹
著者校正/監修レビュー済
2016/09/02


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