胸水

著者: 山沢英明 国際医療福祉大病院 呼吸器内科

監修: 杉山幸比古 練馬光が丘病院 呼吸器内科

著者校正/監修レビュー済:2020/05/14
参考ガイドライン:
  1. The American Association for Thoracic Surgery consensus guidelines for the management of empyema 2017
  1. Management of Pleural Infection in Adults: British Thoracic Society Pleural Disease Guideline 2010

概要・推奨  

  1. 胸水の原因疾患は多岐にわたるが、胸腔穿刺を行い胸水の性状を調べることで、原因疾患をある程度鑑別していくことができる。
  1.  Lightの基準を用いて、胸水が漏出性か滲出性かの鑑別をする(推奨度1)
  1. Lightの基準:以下の3項目のうち少なくとも1項目を満たせば滲出性、いずれも満たさなければ漏出性と判断する。
  1. 胸水TP/血清TP>0.5
  1. 胸水LDH/血清LDH>0.6
  1. 胸水LDHが血清LDH上限値の2/3以上
  1. 胸水が漏出性と診断されれば、胸水の発生原因は胸膜病変によるものではない。滲出性胸水と判断された場合には、性状についてさらに詳細な検査を行い鑑別する(推奨度1)
  1. 胸水中のADAの上昇は結核性胸膜炎の診断に有用である(推奨度1)
  1. 胸腔穿刺を施行しても診断が得られない胸水に対しては、胸腔鏡下胸膜生検の施行を積極的に考えるべきである(推奨度1)
  1. 悪性胸水における胸膜癒着術では、タルクをはじめとする癒着剤の使用が有用であり勧められる(推奨度1
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、いくつかのエビデンスを追加し加筆修正を行った。

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