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リンパ節腫大

著者: 萩原將太郎 東京女子医科大学

監修: 徳田安春 一般社団法人 群星沖縄臨床研修センター

著者校正/監修レビュー済:2020/03/26

概要・推奨  

  1. 30歳未満のリンパ節腫脹は、多くは良性で自然軽快するものが多い。しかし、中高年者のリンパ節腫脹に対しては悪性腫瘍を念頭に生検を前提に精査することが推奨される(推奨度2)
  1. リンパ節生検は、確定診断におけるゴールドスタンダードである。したがって、リンパ節腫大で悪性腫瘍が疑われる患者にはリンパ節生検を行うことが推奨される(推奨度2)
  1. 有痛性リンパ節腫脹は感染または炎症性であることが多い。しかし、痛みの有無のみで良性・悪性を判断してはならない。有痛性リンパ節腫脹で悪性疾患を除外することは推奨しない(推奨度2)
  1. リンパ節の部位と大きさに注目する(推奨度2)
  1. 鎖骨上リンパ節腫大の場合は悪性腫瘍を積極的に疑い、生検を考慮することを推奨する(推奨度2)
  1. リンパ節腫大に対するFine needleによる吸引細胞診は、悪性リンパ腫の診断には有用でない(推奨度3O)。
  1. 腋窩リンパ節腫大においては、まずは、猫ひっかき病、リーシュマニア症、野兎病などの感染性・炎症性リンパ節腫大について精査し、必要に応じて乳癌、皮膚癌、リンパ腫などの悪性腫瘍の可能性があることを考慮して、検査を追加することが推奨される(推奨度2)
  1. 一般にリンパ節腫大に対する経験的な抗菌薬あるいはステロイドの投与は推奨されない(推奨度2)
  1. 限局性あるいは全身性のリンパ節腫大か、慎重に全身を評価する。局所でリンパ節の腫大を認めるような症例では、全身性リンパ節の腫大の可能性を考慮して、全身のリンパ節、脾臓の腫大の有無を評価することが推奨される(推奨度1)
  1. 薬物乱用や性的危険行動などのリスクのある患者ではHIV感染症を必ず鑑別診断に加え、感染症の血清学検査を行うことが推奨される(推奨度2)
  1. 他の部位のリンパ節腫脹を認めた場合には、肘や膝のリンパ節など四肢のリンパ節(肘周囲、膝窩リンパ節の腫脹も比較的高頻度に確認されるため、丁寧に診察を行うことが推奨される(推奨度2)
  1. リンパ節腫脹をみたら舌圧子を使用して咽頭、口蓋扁桃、舌扁桃、歯と歯周を観察し、甲状腺、耳、鼻の観察も怠らない(推奨度2)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、リンパ節腫大に対するFine needleを用いた吸引細胞診について加筆した。


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