今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 兼松明弘 兵庫医科大学病院 泌尿器科

監修: 松田公志 関西医科大学附属病院 病院長

著者校正/監修レビュー済:2024/07/24
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った。
  1. 前回改訂から新しいガイドラインは発表されていない。
  1. 2024年から腹腔鏡手術での膀胱外アプローチによる逆流防止術が保険収載された。

概要・推奨   

  1. 原発性VURの自然治癒予測因子として最も重視するものは、①国際分類グレード(VUR grade)であり、その他の主要なものとして②VUR診断年齢、③両側性か片側性か、④VUR出現時膀胱容量がある。
  1. 原発性VURの腎機能予後は、腎実質形成不全の有無で先天的に規定され、尿路感染による腎瘢痕形成の有無で後天的に影響される。
  1. 尿路感染症の制御の目的は腎機能のさらなる悪化の防止とともに、感染イベントそのものの患児や保護者の負担を軽減することにある。DMSA腎シンチグラフィでの実質異常所見は尿路感染発症リスクの予測因子である。
アカウントをお持ちの方はログイン
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧には ご契約が 必 要とな
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約 が 必 要とな
  1. 閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご 契約が 必要となり ます。閲覧にはご契約が 必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧 に はご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となります。閲覧にはご 契約が必要とな ります。閲覧に はご契約が必要となります。閲覧にはご契約が必要となり ます。

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 膀胱尿管逆流(VUR)とは、膀胱尿管接合部の逆流防止機構の機能不全により、膀胱から上部尿路に尿が逆流することである。腎実質への細菌の侵入が容易になるため、有熱性尿路感染症(急性腎盂腎炎)を惹起することがある。
  1. 神経因性膀胱(機能的疾患)や後部尿道弁など(器質的疾患)に伴う下部尿路閉塞によって惹起される膀胱尿管逆流(VUR)は、続発性(二次性)VURであり、原疾患の診断と治療が優先されるので、通常の(原発性または一次性)VURとは区別される。
  1. VURは尿路の先天性疾患のなかでも最も頻度が高いものの1つであり、健康な小児の1~3%、出生前超音波診断水腎症の10~20%、VUR小児の無症候性同胞の30%、尿路感染症(UTI)を発症した小児の30~40%に認められる[1]
  1. 乳幼児期に診断されるVURは、成長発達に伴う膀胱尿管移行部の成熟により、多くが自然改善する。
  1. 乳児期に有熱性尿路感染で診断されるVURは男児の方が多く、先天性の腎実質形成不全(低形成腎)が合併していることがある。高度包茎が増悪因子となっている可能性がある(C G)。
  1. 乳児期以後(排尿習慣が自立する年齢以後)に尿路感染で診断されるVURは女児の方が多く、排尿排便習慣異常(BBD)が増悪因子となっていることがある(M JG)
  1. 全年齢を通して、尿管拡張やDMSA腎シンチグラフィでの異常が存在するか、排尿排便習慣異常(BBD)が併存している場合に、有熱性尿路感染を発症しやすい(C)。
  1. 急性腎盂腎炎の反復により腎実質が障害を受けることがあり腎瘢痕と呼ばれる。先天的な低形成腎と腎瘢痕の影響から、成長につれて高血圧や腎機能障害が発生することを逆流性腎症という。
問診・診察のポイント  
ポイント:
  1. 有熱性尿路感染febrile urinary tract infection, fUTIの原疾患としてVURの有無を検索すべきかどうか判断するポイントと、VURの存在がすでに診断されている状況での問診・診察のポイントがあり、以下は両者に関連する。

これより先の閲覧には個人契約のトライアルまたはお申込みが必要です。

最新のエビデンスに基づいた二次文献データベース「今日の臨床サポート」。
常時アップデートされており、最新のエビデンスを各分野のエキスパートが豊富な図表や処方・検査例を交えて分かりやすく解説。日常臨床で遭遇するほぼ全ての症状・疾患から薬剤・検査情報まで瞬時に検索可能です。

まずは15日間無料トライアル
本サイトの知的財産権は全てエルゼビアまたはコンテンツのライセンサーに帰属します。私的利用及び別途規定されている場合を除き、本サイトの利用はいかなる許諾を与えるものでもありません。 本サイト、そのコンテンツ、製品およびサービスのご利用は、お客様ご自身の責任において行ってください。本サイトの利用に基づくいかなる損害についても、エルゼビアは一切の責任及び賠償義務を負いません。 また、本サイトの利用を以て、本サイト利用者は、本サイトの利用に基づき第三者に生じるいかなる損害についても、エルゼビアを免責することに合意したことになります。  本サイトを利用される医学・医療提供者は、独自の臨床的判断を行使するべきです。本サイト利用者の判断においてリスクを正当なものとして受け入れる用意がない限り、コンテンツにおいて提案されている検査または処置がなされるべきではありません。 医学の急速な進歩に鑑み、エルゼビアは、本サイト利用者が診断方法および投与量について、独自に検証を行うことを推奨いたします。
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
兼松明弘 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:松田公志 : 特に申告事項無し[2024年]

ページ上部に戻る

膀胱尿管逆流

戻る