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口腔の粘膜疾患

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著者: 金子忠良 日本大学歯学部口腔外科学第Ⅱ講座

監修: 近津大地 東京医科大学

著者校正/監修レビュー済：2022/03/16
患者向け説明資料
改訂のポイント：
  1. 　定期的なレビューを行った。

概要・推奨   

  1. 口腔の粘膜疾患は口腔粘膜に症状を呈する病変の総称である。
  1. 口腔の粘膜疾患は口腔粘膜に限局した病変のことがある。
  1. 口腔の粘膜疾患には口腔顎顔面領域に生じた病変から症状が波及する場合がある。
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口腔扁平苔癬（丘疹型）
口腔扁平苔癬（網状型）
口腔扁平苔癬（斑状型）
口腔扁平苔癬（水疱型）
口腔扁平苔癬（萎縮型）
口腔扁平苔癬(びらん型)
口腔粘膜疾患の種類
左側頬粘膜扁平苔癬
口腔粘膜疾患のアルゴリズム

病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 口腔の粘膜疾患には、再発性アフタ、扁平苔癬、苔癬様病変、アレルギー性病変、移植片対宿主病（GVHD）、白板症、口腔癌、カンジダ症、自己免疫性水疱症などが存在する。
問診・診察のポイント  
 
  1. 口腔粘膜の白色角化した線状粘膜疹、萎縮性紅斑または潰瘍の発現を評価する。

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文献 

Ganeshi D, Sreenivasan P, et al: Potenirally malignant oral disorders and cancer transformation. Anticancer research 38, 3223-3229, 2018.
Fitzpatrick SG, Hirsch SA, et al: The malignant transformation of oral lichen planus and oral lichenoid lesions. J Am Dent Assoc 145, 45-56, 2014.
El-Naggar Ak, ChanJKC, et al: Oral potentially malignant disorders and oral epithelial dysplasia. WHO Classification of head and neck tumours , 4th edition, IARC Press, Lyon, 112-113, 2017.
小宮山 一雄, 伊東 大典、他：口腔扁平苔癬全国調査に基づいた病態解析および診断基準・治療指針の提案,日本口腔内科学会雑誌 21,49-57,2015.
Ibtisam Al-Hashimi, Mark Schifter, Peter B Lockhart, David Wray, Michael Brennan, Cesar A Migliorati, Tony Axéll, Alison J Bruce, William Carpenter, Ellen Eisenberg, Joel B Epstein, Palle Holmstrup, Mats Jontell, Francina Lozada-Nur, Raj Nair, Bud Silverman, Kobkan Thongprasom, Martin Thornhill, Saman Warnakulasuriya, Isaäc van der Waal
 Oral lichen planus and oral lichenoid lesions: diagnostic and therapeutic considerations.
Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol Endod. 2007 Mar;103 Suppl:S25.e1-12. doi: 10.1016/j.tripleo.2006.11.001. Epub 2007 Jan 29.
Abstract/Text Several therapeutic agents have been investigated for the treatment of oral lichen planus (OLP). Among these are corticosteroids, retinoids, cyclosporine, and phototherapy, in addition to other treatment modalities. A systematic review of clinical trials showed that particularly topical corticosteroids are often effective in the management of symptomatic OLP lichen planus. Systemic corticosteroids should be only considered for severe widespread OLP and for lichen planus involving other mucocutaneous sites. Because of the ongoing controversy in the literature about the possible premalignant character of OLP, periodic follow-up is recommended. There is a spectrum of oral lichen planus-like ("lichenoid") lesions that may confuse the differential diagnosis. These include lichenoid contact lesions, lichenoid drug reactions and lichenoid lesions of graft-versus-host disease. In regard to the approach to oral lichenoid contact lesions the value of patch testing remains controversial. Confirmation of the diagnosis of an oral lichenoid drug reaction may be difficult, since empiric withdrawal of the suspected drug and/or its substitution by an alternative agent may be complicated. Oral lichenoid lesions of graft-versus-host disease (OLL-GVHD) are recognized to have an association with malignancy. Local therapy for these lesions rests in topical agents, predominantly corticosteroids.
PMID 17261375
Alrashidan MS, Cirillo N, et al: Oral lichen planus: a literature review and update. Arch dermatol Res 308, 539-551, 2016.
薬剤監修について：
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也　以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
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（詳細はこちらを参照）
著者のCOI（Conflicts of Interest）開示:
金子忠良 : 特に申告事項無し[2024年]
監修：近津大地 : 特に申告事項無し[2024年]

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