今日の臨床サポート

思春期早発症(小児科)

著者: 長谷川奉延 慶應義塾大学 小児科学教室

監修: 五十嵐隆 国立成育医療研究センター

著者校正/監修レビュー済:2022/03/16
参考ガイドライン:
  1. Consensus statement on the use of gonadotropin-releasing hormone analogs in children Pediatrics 2009 Apr; 123(4): e752-62. doi: 10.1542/peds.2008-1783.
    (ガイドラインではなくreviewであるが、思春期早発症の治療を検討するうえで必ず理解すべき論文である。)
患者向け説明資料

概要・推奨   

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
長谷川奉延 : 特に申告事項無し[2022年]
監修:五十嵐隆 : 特に申告事項無し[2022年]

改訂のポイント:
  1.  定期レビューを行い、患者向け説明資料について加筆修正を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 思春期早発症とは、歴年齢に比して二次性徴が早期に出現する病態の総称である。
  1. GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)依存性とGnRH非依存性に大別される。GnRH依存性思春期早発症と中枢性思春期早発症はほぼ同義である。
  1. GnRH依存性思春期早発症の発生頻度は1/5,000~1/10,000である。
  1. GnRH依存性思春期早発症は男児:女児=1:8である。ただし、視床下部過誤腫を含む神経学的異常を合併したGnRH依存性思春期早発症は男児:女児=1:1である。
  1. 男児GnRH依存性思春期早発症の60%以上に器質的病変が存在する。一方、女児思春期早発症の75%以上は特発性GnRH依存性思春期早発症である。
  1. 表に示した症状から本疾患を疑う。<図表>
  1. 診断の手引きを用いてGnRH依存性思春期早発症を診断する(<図表>)。一方、GnRH非依存性思春期早発症の明確な診断基準は存在しない。
問診・診察のポイント  
  1. 表に示した症状の有無を問診で確認する(<図表>)。なお、日本人健常小児の二次徴候発来時期を参考にする。

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文献 

Jean-Claude Carel, Erica A Eugster, Alan Rogol, Lucia Ghizzoni, Mark R Palmert, ESPE-LWPES GnRH Analogs Consensus Conference Group, Franco Antoniazzi, Sheri Berenbaum, Jean-Pierre Bourguignon, George P Chrousos, Joël Coste, Sheri Deal, Liat de Vries, Carol Foster, Sabine Heger, Jack Holland, Kirsi Jahnukainen, Anders Juul, Paul Kaplowitz, Najiba Lahlou, Mary M Lee, Peter Lee, Deborah P Merke, E Kirk Neely, Wilma Oostdijk, Moshe Phillip, Robert L Rosenfield, Dorothy Shulman, Dennis Styne, Maïthé Tauber, Jan M Wit
Consensus statement on the use of gonadotropin-releasing hormone analogs in children.
Pediatrics. 2009 Apr;123(4):e752-62. doi: 10.1542/peds.2008-1783. Epub 2009 Mar 30.
Abstract/Text OBJECTIVE: Gonadotropin-releasing hormone analogs revolutionized the treatment of central precocious puberty. However, questions remain regarding their optimal use in central precocious puberty and other conditions. The Lawson Wilkins Pediatric Endocrine Society and the European Society for Pediatric Endocrinology convened a consensus conference to review the clinical use of gonadotropin-releasing hormone analogs in children and adolescents.
PARTICIPANTS: When selecting the 30 participants, consideration was given to equal representation from North America (United States and Canada) and Europe, an equal male/female ratio, and a balanced spectrum of professional seniority and expertise.
EVIDENCE: Preference was given to articles written in English with long-term outcome data. The US Public Health grading system was used to grade evidence and rate the strength of conclusions. When evidence was insufficient, conclusions were based on expert opinion.
CONSENSUS PROCESS: Participants were put into working groups with assigned topics and specific questions. Written materials were prepared and distributed before the conference, revised on the basis of input during the meeting, and presented to the full assembly for final review. If consensus could not be reached, conclusions were based on majority vote. All participants approved the final statement.
CONCLUSIONS: The efficacy of gonadotropin-releasing hormone analogs in increasing adult height is undisputed only in early-onset (girls <6 years old) central precocious puberty. Other key areas, such as the psychosocial effects of central precocious puberty and their alteration by gonadotropin-releasing hormone analogs, need additional study. Few controlled prospective studies have been performed with gonadotropin-releasing hormone analogs in children, and many conclusions rely in part on collective expert opinion. The conference did not endorse commonly voiced concerns regarding the use of gonadotropin-releasing hormone analogs, such as promotion of weight gain or long-term diminution of bone mineral density. Use of gonadotropin-releasing hormone analogs for conditions other than central precocious puberty requires additional investigation and cannot be suggested routinely.

PMID 19332438

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