今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 堤治 山王病院

監修: 岩瀬明 群馬大学大学院医学系研究科産科婦人科学講座

著者校正/監修レビュー済:2024/07/24
参考ガイドライン:
  1. 日本産科婦人科学会:産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編 2023
  1. 日本生殖医学会:生殖医療の必修知識 2023
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 『産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編 2023』および『生殖医療の必修知識 2023』(日本生殖医学会)に基づき確認を行った(大きな変更点はなし)。 

概要・推奨   

  1. 原発性無月経が疑われる場合、定義上の18歳を待たずに診療を開始する(推奨度1)
  1. 原発性無月経の鑑別には染色体検査が必須である(推奨度1)
  1. 治療にはホルモン療法のみならず、手術を必要とする場合もある(推奨度2)
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 原発性無月経は定義上18歳を過ぎても月経の開始(初経)をみないものである。
  1. ただし初経年齢が若年化し、平均12歳前後の今日では15歳以上で月経の開始をみないものは原発性無月経に準じた診療の対象となる。
  1. 妊娠や閉経などの生理的無月経を除く病的無月経は発症の時期様式により、原発性無月経と続発性無月経に分類される。婦人科を受診する無月経患者のなかで原発性無月経は数パーセントを占める程度である。
  1. 原因は視床下部、下垂体、卵巣、子宮など多岐にわたり、鑑別診断には局所所見はもちろん、ゴナドトロピンやエストロゲンなどの内分泌検査、染色体検査や遺伝子診断が必要となる。
  1. 治療にはホルモン療法のみならず、性腺摘出など入院手術を必要とすることもある。
  1. 治療により妊娠できるものもあるが、挙児を望めない疾患も含まれる。
 
 
問診・診察のポイント  
 
  1. 家族歴:原発性無月経の診断に必要な問診の第1は、家族歴である。遺伝性の疾患もあり得るので、家系内に原発性無月経患者ないし月経異常の有無を尋ねる。要領を得ない場合も多いが、結婚歴、子の有無なども聞き、参考にする。兄弟姉妹がある場合は、その二次性徴・女性の場合月経の有無を確認する。

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オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
堤治 : 研究費・助成金など(AMED成育事業)[2024年]
監修:岩瀬明 : 講演料(フェリング・ファーマ(株))[2024年]

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原発性無月経

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