今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 三枝英人 東京女子医科大学八千代医療センター耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科

監修: 森山寛1) 東京慈恵会医科大学附属病院

監修: 小島博己2) 東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科

著者校正/監修レビュー済:2025/01/29
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、まれな治療可能疾患に「咽頭・食道腔外異物」を追記した。また「咽喉頭内視鏡」の表記を「喉頭ファイバースコープ」で統一した。

概要・推奨   

病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 咽頭痛・嚥下痛とは、咽頭部付近に感じる疼痛(のどの痛み)、嚥下時に誘発される疼痛(飲み込むときに感じるのどの痛み)のことである。
  1. 咽頭痛・嚥下痛を訴える疾患は口腔・咽喉頭の炎症性疾患、悪性腫瘍をはじめ、亜急性甲状腺炎、茎状突起過長症、上喉頭神経内枝や舌咽神経由来の神経痛、前頸部筋群や咀嚼筋群の過緊張による痛み、異物などの耳鼻咽喉領域の疾患のほか、顎関節症、逆流性食道炎、食道カンジダ症、食道癌などの食道疾患、狭心症・胸部大動脈解離などの循環器疾患によるものなど、多岐にわたる。
  1. 咽頭痛・嚥下痛についての問診とともに、既往歴や嗜好歴、服用薬の状況についても問診を行う。
  1. 咽頭痛・嚥下痛以外の症状である開口障害、通過障害、誤嚥、むせ込みについて、音声や構音、呼吸の状態についても問診と観察を行う。
  1. 特に、遷延する咽頭痛・嚥下痛の場合には、1回の診察や検査で原因疾患が判明しなくとも、決して診療を終了せず、症状がある限りは日や時間を変えて、何度もさまざまな角度から問診・診察を行い、症状の推移とともに原因を追究するべきである。
問診・診察のポイント  
 
  1. まず、咽頭痛・嚥下痛がいつからあるのか、進行性なのか(急速 or 緩徐)、飲水や食事の摂取ができているのか、発熱の有無などについて問診し、咽頭痛・嚥下痛がどのくらいの程度か、緊急対応が必要か否かとともに、全身状態の評価を行う。

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尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
三枝英人 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:森山寛 : 未申告[2024年]
監修:小島博己 : 特に申告事項無し[2024年]

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咽頭痛・嚥下痛

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