今日の臨床サポート

肺動脈弁狭窄

概要・推奨   

  1. PSは病歴と聴診で疑い、心エコーで診断をつけ、重症度も評価する。治療方針は症状、全身状態、狭窄弁の圧較差、右室収縮機能、推定右房圧、合併する他の心疾患の状況によって、手術か経過観察かを決めていく(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
宇野漢成 : 特に申告事項無し[2021年]
監修:今井靖 : 講演料(第一三共株式会社)[2021年]

改訂のポイント
  1. 弁膜症治療のガイドライン を参照し、確認を行った。

病態・疫学・診察

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 肺動脈弁狭窄症(pulmonic stenosis、PS)とは、肺動脈弁の狭窄により、右心室の圧負荷が増大する病態であり、重症例を除けば通常無症状で経過する。
  1. 肺動脈弁狭窄症(pulmonic stenosis、PS)の原因としてリウマチ性が非常にまれであり、ほとんどが先天性である(先天性心疾患の約10%に合併する)。
  1. 成人の先天性PSは、肺動脈二尖弁が多い。<動画>
  1. 成人の後天性PSは、カルチノイドに起因することが多いが、日本ではまれである。
  1. 日常臨床で遭遇する成人のPSは、根治手術をしていないFallot四徴症か、その術後の肺動脈弁位人工弁機能不全が最も多い。
  1. 他の先天性心疾患で、右室流出路形成術後の弁付き導管内狭窄もある。<動画>
  1. 肺動脈弁狭窄症例において右室収縮期圧は上昇するが、肺高血圧にはならない。
問診・診察のポイント  
  1. 病歴を詳細に聴取することが重要である。術後症例については、いつごろ、どんな診断で、どのような手術を受けたのかをていねいに調べ、できれば手術記録まで入手する。

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