今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 西川佳友 トヨタ記念病院 救急科

監修: 林寛之 福井大学医学部附属病院

著者校正/監修レビュー済:2025/06/25
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、以下について加筆・修正した。
  1. 入院中の他殺に対して、警察への届出なしに内因死として扱い死亡診断書を記載した事例が報道に大きく取り上げられ、異状死の扱いに世間が注目するきっかけとなった。
  1. 2025年において、異状の定義が曖昧であるが故に、各々の立場からみた解釈が存在する。いずれは異状の定義も明確化されていくであろうが、現在は過渡期のため、各解釈を理解し間違いのない対応を共有したい。

概要・推奨   

  1. 医師が死体を検案して異状があると認めた場合、24時間以内に所轄警察署に届け出る義務がある(医師法第21条)。
  1. これを怠ると、法に反する行為に当たり、50万円以下の罰金といった罰則が科せられる(医師法第33条)。
  1. “異状”には法律で規定される明確な定義はなく、各々の立場からみた解釈が存在し、未だ一定の見解には至っていない。
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まとめ 

まとめ  
  1. 医師法第21条では、医師が死体等を検案して異状があると認めた場合の24時間以内の警察への届出義務( >詳細情報 )が定められており、同法第33条に厳しい罰則規定も存在する(50万円以下の罰金)。
  1. 届出は、犯罪の発見と公安の維持を目的としている 。
  1. 上記、医師法第21条で示されている“異状”には、法律で規定される明確な定義はなく、各々の立場からみた解釈が存在する。大別すると、死体の検案で外表に所見を認めることを異状と捉える“外表異状説”と、死に至る過程を含めて異状を個別に判断する説、さらには、病死以外はすべて異状死と捉える説がある。
  1. 日本法医学会が定める「異状死ガイドライン」においては、確実に診断された内因性疾患で死亡したことが明らかである死以外のすべての死を異状死と位置付けているが、届出義務を有する異状死体とは扱いが異なる。
  1. 厚生労働省が毎年発行する死亡診断書(死体検案書)マニュアルにおいては、令和7年度版においても外表異状説に則った注意書き(27~28ページ参照)が記載されており、交通事故や刺創など外表に異状を認める場合では、24時間以内に“必ず”所轄警察への届出を行う[1]
  1. 入院中であっても同様で、転倒転落による頭部外傷死においては、頭部挫傷などの外表異状を認めるために、24時間以内に所轄警察への届出を行う。怠れば前述の厳しい罰則が科せられる。当然ながら手術痕などは外表異状には当たらない。
  1. 毒殺や溺水など死体の外表に異状を来たしにくい病態を発見した場合、医師法第21条の届出義務は課せられないが、刑事訴訟法第239条第1項および一市民の良心を持って、所轄警察に届け出ることを推奨する。異状死体の届出義務および罰則の規定はなくとも、個々の状況に応じて医師が個別に判断して警察に届出を行えばよい。なお、各病院のマニュアルやルールがあればそれに従う(<図表>)。
  1. 診療関連死に関しては医療事故調査を含めた病院組織としての対応を要するため、速やかに管理者に報告する。死体の外表異状が認めれば、届出義務が発生するため、24時間以内に所轄警察署に届出する。死体の外表異状が認められない場合には、所轄警察に届け出るかは各病院のマニュアルやルール、管理者の方針があればそれに従う。施設方針がなければ、届出が必要かどうかについて所属施設の上層部や医療安全部、弁護士、厚生労働省、各種学会、警察に相談する。
 

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
西川佳友 : 特に申告事項無し[2025年]
監修:林寛之 : 原稿料((株)羊土社)[2025年]

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異状死体の届出義務

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