今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 和田忠志 ひだまりホームクリニック

監修: 和田忠志 ひだまりホームクリニック

著者校正/監修レビュー済:2021/12/15
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 推奨・概要を作成し、構造のシンプル化の作業を行った。診療報酬改定に応じた内容の改訂を行った。

概要・推奨   

  1. 在宅医療は、通院不能な患者に実施される医療である。保険診療では、期日を定めて行う医師の訪問(定期往診)を「訪問診療」、患者の求めに応じて、臨時で行う医師の訪問(臨時往診)を「往診」と区別する。
  1. 急性疾患に対しては往診では医療技術的な限界がある。状況に応じて、患者の希望に沿い、かつ、医療技術的にも無理のない方法を選択したい。
  1. 在宅医療導入にあたっては、退院前カンファレンス、あるいは、本人・家族面接を行うことが望ましい。
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まとめ 

まとめ  
  1. 在宅医療は、「定期往診」と「24時間対応」という二大構成要素から構成されている。つまり、通院不能患者に対する、継続的な定期往診と、臨時対応から構成されている。
  1. 保険診療では期日を定めて行う医師の訪問(定期往診)を「訪問診療」と呼び、患者の求めに応じて、臨時で行う医師の訪問(臨時往診)を「往診」と呼称する。
  1. 多くの在宅医療は外来診療のフィールド、あるいは、病院などから「在宅医療」に導入されている。退院前カンファレンスあるいは、本人・家族面接を行うことにより円滑に導入できることが多い。
  1. 在宅医療は、通院不能な患者に実施される医療である。通院可能な患者に在宅医療を実施することは保険診療では認められていない。
  1. 急性疾患に対しては、往診だけで対応することには医療技術的な限界がある。しかし、「患者に往診を求められたら救急外来受診を勧める」という画一的な対応にも問題がある。そのときどきの状況に応じて、患者の希望に沿い、かつ、医療技術的にも無理がない方法を選択する。
  1. 在宅医療の現場となる患者の自宅は、患者と家族の所有する空間であり、医師はそこに客人として招かれる。病院と異なり、「医療従事者がコントロールする空間ではない」ことに配慮を持つ。
  1. 医療費についても患者・家族ともに不安を持つことが多いため、在宅医療導入の際に資料を提供することが望ましい。
  1. 保険診療点数
  1. 臨時往診を行った際には、C000 往診料(1回720~3,220点[時間帯により異なる])を算定できる。
  1. 定期往診は、C001 在宅患者訪問診療料(通常1日につき830点)を算定できる。
  1. 在宅療養支援診療所にて、訪問診療を計画的に在宅患者に行った場合、月に1回C002 在宅時医学総合管理料(通常 4,600点または4,900点)を算定できる。

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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
和田忠志 : 未申告[2024年]
監修:和田忠志 : 未申告[2024年]

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