今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 小幡博人 埼玉医科大学総合医療センター眼科

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正/監修レビュー済:2024/07/10
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行った(変更なし)。

概要・推奨   

  1. 麦粒腫は眼瞼に付属する腺組織の細菌感染症である。
  1. 外麦粒腫と内麦粒腫に大別され、睫毛に付属する皮脂腺や汗腺に感染が生じた場合は外麦粒腫、マイボーム腺に感染が生じた場合は内麦粒腫と呼ばれる。内麦粒腫の方が多い。
  1. 基本的な治療はクラビット®点眼液1.5%(1日4回)などの抗菌薬の点眼である。

病態・疫学・診察 

疾患情報(疫学・病態)  
  1. 麦粒腫は眼瞼に付属する腺組織の細菌感染症である。俗にものもらいと呼ばれる。
  1. 外麦粒腫と内麦粒腫に大別され、睫毛に付属する皮脂腺(Zeis腺)や汗腺(Moll腺)に感染が生じた場合は外麦粒腫、マイボーム腺に感染が生じた場合は内麦粒腫と呼ばれる[1]
  1. 外麦粒腫より内麦粒腫の方が多い。
  1. 小児から高齢者まであらゆる年代に生じる。
問診・診察のポイント  
  1. 症状は、眼瞼の発赤、腫脹、疼痛、圧痛である。

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文献 

小幡博人:麦粒腫の3つの病型. あたらしい眼科 2016: 33; 69-70.
小幡博人:麦粒腫・霰粒腫. 村田敏規(編):メディカルオフサルモロジー(眼薬物治療のすべて). 眼科診療クオリファイ15. 中山書店, 2012: 364-368.
小幡博人:麦粒腫. 私の治療 2017-18年度版. 日本医事新報社, 2017: 1251-1252.
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
小幡博人 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:沖波聡 : 特に申告事項無し[2024年]

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麦粒腫

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