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感染性結膜炎

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著者: 中川尚 徳島診療所 眼科

監修: 沖波聡 倉敷中央病院眼科

著者校正済：2025/03/12
現在監修レビュー中
参考ガイドライン：
  1. 日本眼科学会 ：アデノウイルス結膜炎院内感染対策ガイドライン
  1. 日本眼科学会 ：ウイルス性結膜炎ガイドライン
患者向け説明資料
改定のポイント：
  1. 推奨度とエビデンスランクを付記した。
  1. 一部の図表・画像を更新した。
  1. アデノウイルス結膜炎（EKC）の治療について加筆した。
  1. 現在有効な抗アデノウイルス薬はないが、ウイルスの早期排除、結膜炎の早期治癒にヨード製剤点眼の有効性が最近報告されている（Kovalyuk N, et al. Acta Ophthalmol. 2017 Dec;95(8):e686-e692.、Clement C, et al. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2011 Jan 21;52(1):339-44.、Pinto RD, et al. Curr Eye Res. 2015 Sep;40(9):870-7.、Pepose JS, et al. Am J Ophthalmol. 2018 Oct;194:7-15.、Labib BA, et al. Clin Ophthalmol. 2020 Mar 17;14:837-852.）。
  1. 結膜の炎症が強く、偽膜形成が懸念される例などで、結膜炎急性期にステロイド薬を使用したい場合は、ヨード製剤点眼の併用のもとで行うことが推奨される（Kovalyuk N, et al. Acta Ophthalmol. 2017 Dec;95(8):e686-e692.、Clement C, et al. Invest Ophthalmol Vis Sci. 2011 Jan 21;52(1):339-44.、Pinto RD, et al. Curr Eye Res. 2015 Sep;40(9):870-7.、Pepose JS, et al. Am J Ophthalmol. 2018 Oct;194:7-15.、Labib BA, et al. Clin Ophthalmol. 2020 Mar 17;14:837-852.）。
  1. 多発性角膜上皮下浸潤（MSI）に対してステロイド点眼薬が無効な例、遷延する例、あるいはステロイド点眼薬の漸減や中止によって再燃する例に対して、タクロリムス点眼が有効であるとの報告がある（Ghanem RC, et al. Cornea. 2014 Nov;33(11):1210-3.、Arici C, et al. Br J Ophthalmol. 2021 May;105(5):614-618.、Bhargava R, et al. Indian J Ophthalmol. 2019 May;67(5):594-598.）。再発率はステロイド点眼薬より低く、眼圧上昇の副作用がない点が大きな利点である。

概要・推奨   

  1. 感染性結膜炎とは、細菌、ウイルスなどの微生物の感染によって生じる結膜の炎症である。感染性結膜炎は、急性と慢性に分類でき、急性結膜炎の主な原因は、細菌、ウイルス、クラミジアである。
  1. 臨床所見から大まかな臨床診断を行った後、検査によって病因診断を行う。
  1. 病因診断に基づいて治療薬を選択して治療にあたる。
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図4 カタル性結膜炎
図12 クラミジアによる濾胞性結膜炎
図14 乳頭増殖（乳頭性結膜炎）
図15 偽膜性結膜炎
表1 感染性ならびに非感染性結膜炎の原因
図13 淋菌性結膜炎の膿性眼脂
表2　患者背景と疾患
図1 結膜炎の基本病変（1）
図2　結膜炎の基本病変（2）
 
表3 眼脂の肉眼的性状と考えるべき原因

病態・疫学・診察 

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薬剤監修について：
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也　以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
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（詳細はこちらを参照）
著者のCOI（Conflicts of Interest）開示:
中川尚 : 特に申告事項無し[2024年]
監修：沖波聡 : 特に申告事項無し[2024年]

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