今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 廣瀬由美 筑波メディカルセンター病院 総合診療科

監修: 前野哲博 筑波大学医学医療系 地域医療教育学

著者校正済:2025/01/29
現在監修レビュー中
参考ガイドライン:
  1. 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会:頭痛の診療ガイドライン2021(https://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdf/headache_medical_2021.pdf)
  1. 日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会訳:国際頭痛分類 第3版(ICHD-3)日本語版(https://www.jhsnet.net/kokusai_2019/all.pdf)
  1. International Headache Society (IHS) :The International Classification of Headache Disorders 3rd Edition
  1. Bendtsen L, Zakrzewska JM, Abbott J, et al. European Academy of Neurology guideline on trigeminal neuralgia. Eur J Neurol. 2019; 26(6): 831-49. PMID: 30860637
 
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、頻度の高い疾患、その他の鑑別疾患を整理した。

概要・推奨   

  1. 神経痛とは、末梢神経の支配領域に生じる数分の1秒から2分以内の激しい痛みのことである。
  1. 顔面の感覚神経は三叉神経がつかさどっており、三叉神経痛が主な顔面の神経痛となる。
  1. 典型的三叉神経痛の患者には、カルバマゼピンの投与が勧められ、58~100%の患者で症状の軽減・消失が得られたと報告されている(推奨度2)。その一方で、症候性三叉神経痛に対する内服治療に対する十分なエビデンスはない。
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病態・疫学・診察 

疫学情報・病態・注意事項  
  1. 神経痛とは、末梢神経の支配領域に生じる、数分の1秒から2分以内の激しい痛みのことである。
  1. 顔面の神経痛としては、三叉神経痛が一般的であるが、舌咽神経や中間神経などに生じる神経痛、外傷後、帯状疱疹に伴うもの、群発頭痛などの一次性頭痛などが顔面の痛みの原因として挙がる[1]
  1. それ以外に副鼻腔や歯科領域の疾患でも、顔面の鋭い痛みを訴えることがあり、鑑別が必要となる。典型的三叉神経痛の場合、V2・V3領域が好発部位であるため、歯科受診や治療をしていることもある。
  1. 疼痛の分布、性状、緩解増悪因子、随伴症状、trigger、年齢、治療への反応性などが、原因疾患の鑑別に役立つ[1]
問診・診察のポイント  
  1. 顔面の神経痛以外にも、顔面の主に短時間の疼痛を来す疾患も含めて述べる(記載する)。

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(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
廣瀬由美 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:前野哲博 : 特に申告事項無し[2024年]

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顔面の神経痛

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